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スピリトーク(第1章)<風属性/銀枠、金枠>

【マヘティ・ポポ】義賊団体のNo.3

  • マヘティ・ポポ
    オメー、誰じゃいや?
    どっかで見たことあるじゃいやー。
    マヘティ・ポポ
    あっ、思い出したじゃいや!
    チャボじゃいや!
    またウマいメシくんろー。
    マヘティ・ポポ
    そいやオメー、オデの先パイを知らんじゃいや?
    シルクハットのヘッドと、
    二丁構えのガンマンじゃいや。
    マヘティ・ポポ
    フラフラしてたオデを見かねて、
    拾ってくれたじゃいや。
    見かけはコワいけど、二人とも優しいじゃいや。
    マヘティ・ポポ
    困ったときは、頼るといいじゃいや。
    オデも昔、助けてもらったんじゃいや。
    マヘティ・ポポ
    怖い顔は、優しさの裏返しじゃいや。
    よくわからんけど、多分そうじゃいや。
    じゃあ、オデは戻るじゃいや!

【マヘティ・ポポ/進化後】マへティの場合

  • マヘティ・ポポ
    ヘッドー!
    待つじゃいやー!
    マヘティ・ポポ
    ・・・・ハッ!
    間違えたじゃいや。
    ノッティのヘッドかと思ったじゃいや。
    マヘティ・ポポ
    ポポポポッ!
    よく見なくても、全然似とらんじゃいや!
    ヘッドは、赤いぼうしは持ってないじゃいや!
    マヘティ・ポポ
    間違えちまったおわびに、
    オデが、祈祷をしてやるじゃいや!
    友情割で、無料かつ送料負担じゃいや。
    マヘティ・ポポ
    ハァ~♪
    なにをやっても~♪ うまくいく~♪
    負けをしりたい~♪ ガラスのハ~ト~♪
    マヘティ・ポポ
    これでバッチリじゃいや。
    何をやっても、うまくいくじゃいや。
    オデが言うんだから、間違いないじゃいや!
    マヘティ・ポポ
    じゃ、オデはもう行くじゃいや!
    オデのご加護がありますように、じゃいや!
    マヘティ・ポポ
    ヘッド~! どこじゃいや~!?
    もう1時間も探してるじゃいや~!!
    マヘティ・ポポ
    ・・・・チッ、うまくいかんじゃいや。

【ダラッサラ】だって子供だもん。

  • ダラッサラ
    ・・・・うぇっ、ひっく・・・・・・・・。
    ぐすっ、ぐすっ・・・・。
    ダラッサラ
    ううぅ・・・・クスン・・・・。
    ダラッサラ
    ・・・・ハッ!
    な、なんだお前!
    いつから見てたんだよ!?
    ダラッサラ
    べ、別に泣いてなんかないゾ!!
    俺は強いんだっ!
    男の子だから泣いたりしないんだっ!
    ダラッサラ
    な、泣いてないったら泣いてない!
    なんだお前、生意気だぞ!
    ダラッサラ
    ・・・・
    ・・・・・・・・。
    ダラッサラ
    ・・・・いいから、
    早くあっち行けってばあ!!
    ふんっ!!
    ダラッサラ
    ・・・・
    ・・・・・・・・ママぁ・・・・グスン。

【ダラッサラ/進化後】生まれた友情

  • ダラッサラ
    あっ、チャボ!!
    見つけたゾっ!
    お前、あのこと誰かに言っただろ!
    ダラッサラ
    ・・・・えっ、あのこと!?
    あのことって言うのは、だから・・・・。
    その、アレだよ! アレ!!
    ダラッサラ
    お、俺が、な・・・・泣い・・・・。
    ・・・・違う違うっ!
    断じて違うんだい!!
    ダラッサラ
    泣いてないけど、お前が勝手に
    かん違いして言いふらしたんだろ!!
    絶対そーだっ!!
    ダラッサラ
    お、お前のせーでバカにされたんだゾっ!
    ママのおっぱい、飲んでろってさ!
    オレは、もうガキじゃねーよっ!
    ダラッサラ
    ・・・・
    ・・・・・・・・グスッ・・・・。
    ダラッサラ
    ・・・・そんなんじゃなくて・・・・。
    なんで、ママを好きだと、
    こんなにバカにされるんだよう。
    ダラッサラ
    っママは! 優しくてかっこいいんだゾ!
    お料理もじょうずだし、
    お前よりずっと強いんだゾ!!
    ダラッサラ
    オレは、ママが大好きだあーっ!!
    お前もバカにするなら、バカにしろーっ!!
    バカァ~~~ッ!!!
    ダラッサラ
    ・・・・
    ・・・・・・・・ば、バカにしないの・・・・?
    ダラッサラ
    ・・・・なんだよ・・・・グスン。
    おまえ、ヘン。
    ダラッサラ
    ヘンだけど、いいやつ。
    ・・・・ありがとな。

【シャラルリロッテ】これが恋?

  • シャラルリロッテ
    ・・・・
    ・・・・・・・・。
    シャラルリロッテ
    ・・・・ぁあっ、どうして無視されるのです。
    ひどい。かなしいです・・・・。
    シャラルリロッテ
    眠っているわけではないのです。
    シャラルは、ちゃんと起きているですよ。
    シャラルリロッテ
    自己紹介が、遅れてちゃったです。
    シャラルは、お花の中で生まれた小っちゃな精霊。
    シャラルロロッテと言うですよ。
    シャラルリロッテ
    あれれ? ちょこっと違うです。
    シャルロット・・・・ではなく、
    シャロラリッタ・・・・でもないです。
    シャラルリロッテ
    シャラル、自分の名前を忘れちゃったです。
    恥ずかしいです・・・・。
    あんまり見ないでです、きゃっ。
    シャラルリロッテ
    ・・・・見られてるのか分からないのに、
    とんでもなく、恥ずかしいこの気持ち・・・・。
    シャラルリロッテ
    ・・・・ハッ!
    もしかして、これが恋ですか?

【シャラルリロッテ/進化後】見つめてないと・・・・

  • シャラルリロッテ
    おはようです、チャボ!
    シャラルが、誰だか分かるですか?
    シャラルリロッテ
    おめめパッチリ、覚醒☆シャロラルッタです!
    はれれ? なんか違うです?
    シャラルリロッテ、です!
    シャラルリロッテ
    でも今はそんなこと、どうでもいいです!
    それより・・・・。ドキドキ。
    シャラルリロッテ
    チャボのこと、
    こうして見るのは初めてですね。
    シャラルリロッテ
    優しくて、ちょっとオトボケな声。
    シャラルの想像してたとおりの、お顔です。
    シャラルリロッテ
    なんだか、チャボのことを
    もっと好きになったです。
    ドキドキが止まらないです。
    シャラルリロッテ
    これからは、
    シャラルがいっぱい、見つめ返す番です!
    シャラルリロッテ
    じーーーーーーっ。
    きゃっ! トキメキ的な熱視線ですっ。

【エンノブ】はやく!

  • エンノブ
    ボーー・・・・ボケキョ。
    け、け、けーーっくしょい!
    エンノブ
    エンノフ゛ は
    カセ゛ て゛は ない
    なにか を ひいた よう だ 。
    エンノブ
    け、け、けーーーーっくしょい!
    けっ、けーーっくしょ!!
    エンノブ
    カセ゛ では ない
    なにか が れへ゛るあっふ° した !
    エンノブ
    ・・・・ちゅん。
    さむくなると、たれてくる。
    あたたかくなると、さいてくる。
    エンノブ
    そのこころは・・・・。
    ・・・・
    ・・・・・・・・・・・・どちらも、はな。
    エンノブ
    キャッキャッ!!
    エンノブ、すごーい!
    忘れずにメモメモ・・・・。
    エンノブ
    ・・・・
    ・・・・・・・・。
    エンノブ
    ・・・・早くツッコんでくれんと、
    さみしいじゃない。

【エンノブ/進化後】人生とは

  • エンノブ
    きみ、あんまり話したことなかったね。
    わし、エンノブ。
    お名前は? わし、エンノブ。
    エンノブ
    チャボ。
    てんで、めずらしくない名前だね。
    わし、エンノブ。ふつうの、エンノブ。
    エンノブ
    毎日がたのしいかい、チャボ。
    わしは、たのしい。
    たのしいから、生きている。
    エンノブ
    あんまりお友達はいないけどね。
    でも、たのしいよ。
    いきをするって、たのしいよ。
    エンノブ
    おいしい空気は、特にいいよ。
    おいしいお肉も、いいけどさ。
    お肉は、空気の味しないでしょ。
    エンノブ
    味がするものが、すべてじゃないよ。
    お肉はとてもわかりやすいけど、
    たまにわからないものを食べると、超いいよ。
    エンノブ
    ~わからないものがおいしいと
          人生は、もっとたのしい。~
                     エンノブ
    エンノブ
    じゃあ、わし
    これから、ごはん食べてくるから。
    エンノブ
    何をって?
    お肉に決まってるでしょ。ちゅん!

【アノヒノヒーロ】あこがれ

  • アノヒノヒーロ
    ズズ・・・・。
    なんじゃ、一緒に茶でも飲みに来たのか。
    フォッフォッ。まぁ、座れ。
    アノヒノヒーロ
    お前さんは若いのに、妙に肝が据わっとるな。
    子供とも大人とも、言い難い。
    そうじゃな、一言で言うと・・・・。
    アノヒノヒーロ
    「こわい」・・・・な。
    そう、言われたことはないか?
    アノヒノヒーロ
    わしは、お前さんに出会ったばかりじゃし、
    過去に何があったかは知らんがの。
    アノヒノヒーロ
    どれだけ「伝説」が語り継がれようと、
    どれだけ「英雄」と崇められようと、
    その身に染み付いた赤色は、消えんよ。
    アノヒノヒーロ
    ・・・・フォッフォッフォッ、冗談じゃ。
    年寄りのたわごとじゃよ。
    忘れてしまえ、忘れてしまえ。
    アノヒノヒーロ
    ズズ・・・・ッ。
    熱い茶はウマいのう。
    フォッフォッフォッフォッ・・・・。

【アノヒノヒーロ/進化後】あの日の英雄

  • アノヒノヒーロ
    おうい、チャボ。
    今日は、わしからの誘いじゃ。
    ちょっくら茶飲み相手になってもらえんかの。
    アノヒノヒーロ
    このくらいしか趣味がなくなるとは・・・・、
    わしもいつの間にか年を取ったということか。
    アノヒノヒーロ
    ズズッ。
    ・・・・あの日もこんな、少し冷えた日じゃった。
    アノヒノヒーロ
    ある我儘な、お偉いさんの争いが始まりじゃ。
    よそでやれというのに、精霊界だけでなく
    他種族を巻き込む、大喧嘩になった。
    アノヒノヒーロ
    ・・・・わしは、天を司る神の血を引くもの。
    いわば、父親の尻拭いをしただけじゃよ。
    英雄と讃えられることは、なーんもしとらん。
    アノヒノヒーロ
    少年は今でも、英雄の幻影を追いかけとる。
    わしは、ただのしがないじじいじゃよ。
    アノヒノヒーロ
    ・・・・それでも今は、少しな。
    昔のわしになれとは決して思わんが、
    少年のユメになるのは、悪くないと感じとるよ。
    アノヒノヒーロ
    勇者になるのをユメ見て、キラキラ前を向いて
    努力する少年達が眩しくてな。
    このポンコツの目も、その輝きだけは映し出す。
    アノヒノヒーロ
    ユメを与えとるふりをして、
    ユメを見させてもらってるのは、
    わしという事じゃな。
    アノヒノヒーロ
    どうじゃ? 小ズルいじじいじゃろう!?
    フォッフォッフォ!!
    アノヒノヒーロ
    ・・・・ふー。
    おや、茶が切れてしまったか。
    アノヒノヒーロ
    今度はお前さんの中に眠る、「あの日」のことを。
    いつか、茶でも飲みながら話そうぞ。

【ルムーピィ】ホマホマスピー

  • ルムーピィ
    スピスピ・・・・ホマホマ・・・・。
    スカピスカピ・・・・ポンポコリン。
    ルムーピィ
    スー、スー・・・・。
    ・・・・チャボ・・・・、おいしい・・・・。
    ルムーピィ
    チャボ・・・・あぶない・・・・。
    チャボ・・・・ピンチ・・・・。
    きけん、チャボ・・・・あぶない・・・・。
    ルムーピィ
    バナナ・・・・ふむ・・・・。
    皮じゃなくて、バナナ・・・・ふむ・・・・。
    ピスピス・・・・はだし、足、にゅるにゅるに・・・・。
    ルムーピィ
    スピー、スピー・・・・。モニャモニャ。
    ルムルム・・・・ポンポコリン。
    ポムポム・・・・チンチクリン。
    ルムーピィ
    ・・・・ムー、ムー。
    バニャニャ・・・・・・・・。

【ルムーピィ/進化後】ユメと現実

  • ルムーピィ
    ホムホム・・・・。
    スニャスニャ、ムームー・・・・。
    リンコリンコピン・・・・。
    ルムーピィ
    ・・・・ムニャ。
    ふわぁ・・・・だれなのだ。
    ポメポメ・・・・。
    ルムーピィ
    ・・・・ハッ! チャボサンなのだ。
    ユメに出てきたのだ。
    ・・・・・・・・ユメより、ちょっと弱そうなのだ。
    ルムーピィ
    ワタシはルムーピィなのだ。
    長い間、ずぅっとユメを見てきたのだ。
    ホントにホント、起きたことないのだ。
    ルムーピィ
    実は、ユメから醒めたユメかもしれないのだ。
    でもワタシには、ちゃんと分かるのだ。
    これはユメではないのだ。
    ルムーピィ
    ワタシは、ユメの中に生きているのだ。
    ユメの中にいれば、なんだってできるのだ。
    何も怖くないのだ。ムテキなのだ。
    ルムーピィ
    どんなに傷ついても、ユメなら痛くないのだ。
    どんなに悲しくても、ユメなら辛くないのだ。
    ルムーピィ
    ユメは現実じゃないから、頑張れるのだ。
    でもユメは。
    いつか醒めるのだ。
    ルムーピィ
    ユメは・・・・。現実は・・・・。
    いつまでも、ユメで・・・・。
    いつか・・・・、現実で・・・・・・・・。
    ルムーピィ
    ホムホム・・・・。
    スニャスニャ、ムームー・・・・。
    リンコリンコピン・・・・。

【ドリアリー】愛するということ

  • ドリアリー
    風が穏やかになったと思ったら、あなたですか。
    彼らが、こんなに懐くなんて久しぶり・・・・。
    ドリアリー
    チャボ。
    あなたは素直で、心が優しい。
    おだやかで、周りの者を安らかな気持ちにさせる。
    ドリアリー
    たくさんのいのちを愛し、そして愛される。
    それが、自然の均衡を保つ、
    大事な循環なのです。
    ドリアリー
    いのちが生まれる理由は、ありません。
    しかし、いのちを授かった理由はあるのだと、
    私は思うのです。
    ドリアリー
    誰しもが持つ、「愛する」という気持ち。
    時には自己を。時には他者を。
    惹かれ、想う・・・・いのちを持つ者の権利です。
    ドリアリー
    けれど、私は。
    もう、何も愛することはできません。
    ドリアリー
    草花や木々、大切なはずの緑・・・・。
    私は、彼らさえ愛する気持ちがありません。
    大切だろうという事実が、残っているだけです。
    ドリアリー
    私が愛したのは、「形ある」いのち。
    ひとりの男性として、愛してしまったいのち。
    彼を愛することは、「形ない」精霊の禁忌。
    ドリアリー
    かつて忌みを犯し、奪われた愛情。
    これは、私にとって永年の罰であり、報い。
    ドリアリー
    私は、後悔などしていません。
    心から愛したからこそ、今の私があるのです。
    ドリアリー
    あなたは、誰かを愛する気持ちを大切になさい。
    そして・・・・
    愛すべき誰かを、心から愛しなさい。
    ドリアリー
    いつか・・・・一度は悔やむべきときが来ても。
    最後に、愛してよかったと思えるように。

【ドリアリー/進化後】今でも・・・・

  • ドリアリー
    あなたがここに来ることは、分かっていました。
    風が教えてくれるのです。
    しかし、チャボ。何の用でしょう?
    ドリアリー
    ・・・・
    ・・・・・・・・。
    ドリアリー
    ・・・・そうですか、心配をかけましたね。
    大丈夫です、ありがとう。
    おかしなことを話してしまったせいですね。
    ドリアリー
    昔の話ですし、それに・・・・。
    私は、風の女王です。
    この自然を護り、均衡を護るのが役目です。
    ドリアリー
    私は長い間、変わらず女王であり続けてきました。
    これからもずっと、変わりません。
    ドリアリー
    ・・・・私にプレゼント、ですか?
    大丈夫と言っているのに、聞かないのですね。
    あなたはやっぱり、とても優し・・・・。
    ドリアリー
    これは、薔薇・・・・?
    ・・・・白い・・・・小さな・・・・。
    ・・・・・・・・。
    ドリアリー
    ・・・・いいえ、なんでもありません。
    とても嬉しくて、驚いてしまっただけです。
    チャボ、本当にありがとう。
    ドリアリー
    ・・・・
    ・・・・・・・・。
    ドリアリー
    ・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・。
    ドリアリー
    ごめんなさい・・・・。
    私は・・・・。
    ドリアリー
    私は、あなたを・・・・。
    ・・・・今でも・・・・・・・・・・・・。