リンクトーク③(第1章)
【マチネー、ジュニー】姉弟のキオク
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- マチネー
- 我が可愛い弟のジュニーよ。
今晩は、何が食べたいのじゃ?
お姉ちゃんが、腕にヨリをかけて作ってやろう。
- ジュニー
- えっ、本当!? やったぁ!
うーん、そうだなぁ。
ボク、ハンバーグが食べたいな!
- マチネー
- ハンバーグか・・・・悪くないのう。
じゃが、ハンバーグは昨日食べたのじゃ。
悪いが、他のものでもいいかの?
- ジュニー
- そうなんだぁ・・・・じゃあ仕方がないね。
それじゃあ、パスタが食べたいな!
ボク、最近食べてないんだ。
- マチネー
- なんじゃ、パスタか。
残念じゃが、パスタも食べてしまったんじゃ。
悪いが、他のものでもいいかの?
- ジュニー
- パスタも? お昼と夜に食べたんだね。
じゃあ、グラタンがいいなぁ。
ボク、お姉ちゃんが作るグラタン大好き!
- マチネー
- まったく、お前はわらわが食べたメニューを
当てるゲームでもしとるのか。
グラタンも昨日、作って食べてしまったわ。
- ジュニー
- えーっ!? 作ってたなら言ってよお。
グラタンもダメなら、ステーキ!!
・・・・ちょっと欲張りかな?エへへ。
- マチネー
- ・・・・ふむ、ステーキか。
わらわも今、とっても食べたい気分じゃ。
では、調達に行くかの。
- ジュニー
- よ、よかったぁ。
ステーキは食べてないんだね!
- マチネー
- 何を言っておる、ステーキも食べたわ。
じゃが、今とっても食べたい気分というだけじゃ。
カカカッ。
- ジュニー
- えーっ!?
やっぱりお姉ちゃん・・・・おそるべし!
【マアコロン、バッソ】暴走のキオク
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- マアコロン
- オラオラオラ~ッ!!
行くっす~! 燃えるんす~!!
あーしのジャマをするなっす~!!!
- バッソ
- オラオラオラ~ッ!!
「血みどろコロン」と、
「赤い焼きソバの女」のお通りだよ!!
- マアコロン
- 暴れて、暴れて、暴れまくるっす~!
道を塞ぐヤツは、ツブすんす~!!
バッソ、行くんす~!!
- バッソ
- おいおい、あんまり本気を出しちゃダメだよ!
アンタに敵う暴走屋なんて、
アタシくらいしかいないだろ? コロン!
- マアコロン
- なに言ってるか聞こえないっす~!!
オラオラオラ~ッ!!
ドリャ~! スーパー・コロン・バースト~!
- バッソ
- ・・・・
・・・・・・・・まったく!
アンタの走りにゃ、負けらんないよ!
- バッソ
- なぁ、コロン!
アンタもいつかは、丸くなる時が来るのかねぇ?
- マアコロン
- あーしが丸くなる時ぃ?
そんなの、来る時が来なきゃ分からんす!!
バッソっこそ、いつかデブになるっす~!
- バッソ
- バ、バカッ!
丸くなるって、そういう意味じゃないよ!
・・・・ったく!
- バッソ
- アタシは、アンタとずっとこうやって
走ってられたらなんでもいいよ!
オラオラオラ~ッ!!
- マアコロン
- あーしも、おんなじキモチっす~!!
行くっすよ、バッソ!
オラオラオラ~ッ!!
【レッドサタン、シャラルリロッテ】あの花のキオク
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- レッドサタン
- ・・・・ん? なんだ、でかい花だの。
俺が見できた中で、一番でがい!
こりゃ、がっぺげたの・・・・。
- レッドサタン
- ・・・・うぉお!?
せ、精霊か!? ビビっだ・・・・。
か、顔があべらねえか・・・・。
- シャラルリロッテ
- ・・・・うーん・・・・。
誰です?
シャラルのおねんねのジャマをするのは。
- レッドサタン
- シャラル? あぁ、おめえの名前が。
悪い悪い、俺はレッドサタンどいう。
邪魔すら気はながっだ! 許してぐれ。
- シャラルリロッテ
- レッドサタン・・・・。
あなた、火の精霊さんですね?
シャラル、火はとても苦手です。
- レッドサタン
- あ~・・・・。おめえ、風のトコのか。
んなごど言われてもよ、
いぎなり取って、燃やすわけじゃねえがよ。
- レッドサタン
- それによお、すごいきれいな花だり思っダんだ。
わんつか近くで見だがっだんだが、
おっかねだば、仕方がねえ。
- シャラルリロッテ
- ・・・・え?
変な言葉使いですけど・・・・、
今、シャラルをキレイって言ったです?
- レッドサタン
- おう、キレイだ!
こしたらベッピンな花、見だごどねえ。
だがよ、精霊だっただば納得だ!
- シャラルリロッテ
- ・・・・シャラル、火は苦手ですけど・・・・。
ちょっとだけなら、
もう少し近くで見てもいいですよ。
- レッドサタン
- えっ!?
だば、おめえに悪いからいい。
怖がらせだら、オドゴがすたるしよ。
- レッドサタン
- またどっかで会ったら、そん時さ!
安心しろし、燃やしたりしねえがら!
- シャラルリロッテ
- あぁ・・・・っ!
・・・・
・・・・・・・・。
- シャラルリロッテ
- レッドサタン・・・・様・・・・。
これが、もしかして恋ですか?
【ラダマンティ、アンディネ】火と水のキオク
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- アンディネ
- こんにちは、ラダマンティ。
どうせ暇なんだから、おしゃべりしましょうよ。
私、はるばる会いに来たのよ。
- ラダマンティ
- はるばる・・・・。
貴様、水のある所は自由に行き来できるだろう。
俺を騙そうとしても、そうはいかん。
- アンディネ
- うふふ、そうだったかしら?
まぁいいわ。そうしてお茶を飲んでいるんだから、
暇っていうことじゃない。
- ラダマンティ
- うム・・・・。
まぁ、何かに追われているということは無いがな。
しかし、アンディネよ。
- アンディネ
- あら、なぁに? あらたまって。
なにか面白い話でも、思い出してくれた?
それとも、デートのお誘い? お断りよ。
- ラダマンティ
- 馬鹿か、貴様は・・・・。
そんなくだらぬことではない。
それよりも・・・・。
- アンディネ
- それよりも?
- ラダマンティ
- それよりも、茶から出て行け。
湯呑みから貴様の顔が出ているせいで、
茶をすすることができん上に、気色が悪い。
- アンディネ
- 何よ、気色悪いって。
あなたこそ、自分が思っているより
気色悪い顔してるくせに。まったくもう!
- ラダマンティ
- ・・・・俺は・・・・。
何故貴様と・・・・、
長年仲良くやっているのだろう・・・・。
- アンディネ
- 失礼しちゃうわ。
せっかくあなたの好きなお茶、
もうすぐ切れる頃だろうと思って、持ってきたのに
- ラダマンティ
- なんだと?
確かに・・・・この一杯で、最後だったな。
- アンディネ
- ふふふ、ほーら見なさい。
さぁ、おしゃべりに付き合いなさいな。
今、あつーいお茶を入れ直してあげるから。