リンクトーク⑧(第1章)
【ラシャンタ、リーサリーナ】太陽と月のキオク
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- リーサリーナ
- ちょっと待ちなさいよ、ラーシャ!
いきなり引っ張り出して、
ドコにつれて行くつもり!?
- ラシャンタ
- 付いてくればわかるわ、リーサ!
もうすぐ着くから、文句言わないの。
ストレスは美容に禁物よ?
- リーサリーナ
- ・・・・うっ、それはそうだけど!
それにしたって・・・・はぁっ、まだ着かないの?
もうすぐって言って、もうどれくらい・・・・!
- ラシャンタ
- もうすぐって言ったら、もうすぐよ!
ほら、ここを抜けたら・・・・。
- ラシャンタ
- ・・・・
・・・・・・・・見て、リーサ!
- リーサリーナ
- ・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・え・・・・?
なに・・・・これ・・・・。
- リーサリーナ
- 太陽と月が・・・・重なって・・・・、
光と闇が・・・・混ざり合って・・・・。
・・・・きれい・・・・。
- ラシャンタ
- ・・・・予測がついたのは、少し前よ。
計算が狂って、今夜って気づくのが遅かったけど。
だから少し急がせちゃった。ごめんね。
- リーサリーナ
- ラーシャ・・・・。
ううん、いいの。
・・・・私たちの太陽が、月と・・・・ひとつに・・・・。
- ラシャンタ
- ・・・・ねぇ、リーサ。
今宵は、なんだか特別な日になる気がするの。
相反する光と闇が、こうしてひとつになるなんて。
- ラシャンタ
- いつか、こんな日が来るのかもしれない。
私たちの光が、闇と融合するか・・・・。
それとも、飲まれるか。
- ラシャンタ
- そんな日が来ても、リーサ。
私たちは変わらず、友達でいましょうね。
- リーサリーナ
- 何言ってるのよ、ラーシャ。
あったりまえじゃない。
- リーサリーナ
- 私たちの友情に・・・・、
光と闇なんて、関係ないわ・・・・。
【プリンスゼロ、メイオウカッカ】命名のキオク
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- プリンスゼロ
- メイオウジュニア様!
待ってください、ジュニア様!
- メイオウカッカ
- ・・・・おい、貴様。
我が名はメイオウカッカ。
二度とその名で呼ぶよ。虫ケラが。
- プリンスゼロ
- ハッ! もも、申し訳ありません!
俺様、じゃなくて俺は! ユーマと言います!
ジュニ・・・・カッカ様に憧れています!!
- メイオウカッカ
- ・・・・そんなことを、わざわざ言いに来たのか?
つまらん戯言に付き合っている暇はない。
出て行け、下級悪魔よ。
- プリンスゼロ
- うぅ・・・・でっ、出ていきません!!
俺、メイオウカッカ様のようになりたいんです!
強くなって・・・・メイオウ隊に入りたいんです!
- メイオウカッカ
- 我が隊に? ・・・・フン、無理だ。
貴様のような小さき者には、任せられん。
無駄な期待をさせる気はない。立ち去るが良い。
- プリンスゼロ
- ううぅう・・・・。
こ、これだけ! これだけは聞いてください!
俺、絶対に強くなります!!
- プリンスゼロ
- カッカ様のように、強く、気高く!
あと、かっこいい名前も付けて!!
最強の悪魔になって帰ってきます!!
- メイオウカッカ
- ・・・・
・・・・・・・・ほう。
口だけは達者のようだ。
- メイオウカッカ
- だが、誇れるものがひとつでもあれば良い。
貴様のような子供は、隊には要らぬが・・・・
愉しませて貰った分、此れを与えてやろう。
- プリンスゼロ
- ・・・・
・・・・・・・・え・・・・?
- メイオウカッカ
- ・・・・「プリンスゼロ」。
これが、今より貴様の名だ。
【カカヌント、ン・ラアメ】とにかく濃いキオク
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- カカヌント
- ハ~イ、ピエロちゃん!
見て見て、新しいお化粧品買っちゃった~ン。
新色よ、新色~ン!
- ン・ラアメ
- アハッ! ボクモ、ちぇきシテタンダ!
デモ僕ハ、モ~ット真っ赤ナ方が、良イナァ。
派手ナ方ガ、君ニモ、似合ウンジャナイッ?
- カカヌント
- ヤダ~、ピエロちゃんってば!
アタシのこと分かってる~ン。
やっぱり、もう一色欲しくなって来たわ~ン。
- カカヌント
- そうそう、アナタの今日のメイク!
すっごくステキだわ~ン。
アタシ、シビれちゃいそうよ~ン。
- ン・ラアメ
- 今日ハ、のりガ良カッタンダ!
自分デモ、最高ノデキダト思ウヨ!
ケタケタ。仕事モ、ハカドリソウダヨォ!
- カカヌント
- あらヤダ、また立ち話しちゃったわ~ン。
そろそろ出かけな~い?
アタシ、コウモリ森の観光したいわ~ン!
- ン・ラアメ
- オッ、イイネェ! イイネェ!
心ガ洗ワレル、最高ノ、すぽっとダ!
僕モ、行キタカッタンダヨネ!
- カカヌント
- ウフフ! じゃあ、決・ま・り・ね~ン。
ピエロちゃんとは、ほんと~に気が合うわ~ン。
- ン・ラアメ
- ウン! 君ハ、一番ノ友達サ!
コレカラモヨロシクネ、仮面クン!
- カカヌント
- ヤ~ダ~!
仮面チャンって呼んでって、
いつも言ってるのに~! クンはイヤ~ン!!
【スミスカ、マクティーポ】兄妹のキオク
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- マクティーポ
- おーい、いるかい?
お兄ちゃんだよ、一緒に遊ぼう!
- スミスカ
- ・・・・お、お兄ちゃん・・・・。
うん・・・・遊ぶ・・・・。
ミスタン・・・・お兄ちゃん・・・・来てくれたよ・・・・。
- マクティーポ
- ・・・・あはっ!
スミスカは、本当に腹話術が得意だね!
今日もぬいぐるみと喋ってたのかい?
- スミスカ
- ・・・・ミスタン・・・・しゃべるもん・・・・。
あたしには・・・・聞こえるもん・・・・。
・・・・おともだち、だから・・・・。
- マクティーポ
- ふぅん、いいけどさぁ。
それよりスミスカ、本を読んであげるよ。
お前、字がまだ読めないからさ。
- スミスカ
- ご本・・・・? うん、嬉しい・・・・・・・・。
なんの・・・・お話・・・・?
- マクティーポ
- これだよ、いつも読んでるやつ。
でも今日で、最終章なんだ。
ボクも最後まで読んでないから、楽しみだね。
- スミスカ
- もう・・・・おしまい・・・・?
・・・・ちょっと、寂しい・・・・。
ミスタンも・・・・寂しそう・・・・・・・・。
- マクティーポ
- そうだね、ボクにはよく分からないけど。
じゃあいいかい、読むよ。
・・・・あれ?
- スミスカ
- ・・・・・・・・?
どうしたの、お兄ちゃん・・・・?
- マクティーポ
- 最後のページが、破れちゃってる。
・・・・なぁんだ、つまんないの。
困ったなぁ、楽しみにしてたのに。
- スミスカ
- お兄ちゃん・・・・。
・・・・・・・・あたしも・・・・楽しみにしてた・・・・。
- マクティーポ
- あぁ、そうだ。
代わりに、お兄ちゃんが続きを考えてあげる。
- マクティーポ
- ・・・・
・・・・・・・・魔法使いの兄と、
操り人形の妹のきょうだいは・・・・
- マクティーポ
- ・・・・ツギハギのおともだちと3人で、
幸せに暮らしましたとさ。
おしまい。
- スミスカ
- ・・・・わぁ・・・・。
2人で・・・・ううん、3人で・・・・
みんなで・・・・幸せになれたんだ・・・・。
- マクティーポ
- うん!
お話の中ではね。
- マクティーポ
- ・・・・
・・・・・・・・さぁ、スミスカ。
次は、何して遊ぼっか?