リンクトーク⑦(第1章)
【ユメル、プラチナ】ラブラブのキオク
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- プラチナ
- ふむ。この輝きも、また美しい。
これは・・・・一級品とは呼べぬが、
この突出した個性が、じつに趣深い石だ。
- プラチナ
- あぁ・・・・、お前も美しい。美しいぞ。
やはり黄金色は定番だが、それが良い。
この身を焦がされてしまいそうな輝きだな・・・・。
- ユメル
- ・・・・
・・・・・・・・ウププッ、プラチー様!
また宝石に、メロメロになってるんですかぁ?
- プラチナ
- ぬおっ!? き、貴様は・・・・。
・・・・
・・・・・・・・? 誰だ?
- ユメル
- がーん! ひっどーい!
光精霊のユメルですー!!
昨日もご挨拶しに行ったのにー! ぷんすか!
- ユメル
- でもでも、
ご自身こそあんなにお美しいのに、
宝石にしか目がない所も、ス・テ・キ!
- プラチナ
- ・・・・? 何を言っている? おかしな奴だな。
私は忙しい、どこかへ行っていろ。
ミカエルの所で飼ってもらえ。
- ユメル
- イヤン、ご名答! ユメルはミカニャン様に
お仕えしてるんでーす!
ユメルのこと、何でも知ってるのね・・・・。
- プラチナ
- ・・・・
・・・・・・・・。
- ユメル
- 無視しちゃイヤですー!
・・・・あっ、そうだ!
今日もプレゼント、持ってきたんです!
- プラチナ
- ・・・・プレゼント?
くだらん、受け取らんぞ。私は。
- ユメル
- 世界一美しい宝石だって言ってもですか?
ユメル、すっごいの知ってるんですよ!
欲しいですか?
- プラチナ
- む・・・・つ。世界一、だと?
疑わしいが、見るだけ見てやろう。
受け取る受け取らないとは、別にな。
- ユメル
- うふふ、さすがはプラチー様!
いきますよ? せ~のぉ・・・・。
- ユメル
- ジャジャーン!
ずーっとプラチー様の目の前にいる、
あたしが世界一の宝石! エヘッ。
- プラチナ
- ・・・・
・・・・・・・・帰れ。
- ユメル
- やだー!
無視しちゃイーヤーでーすー!
プラチー様ってばー!!
【カイロス、クロノス】時鎖のキオク
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- カイロス
- ふぃーっ、毎日タイクツだねぇ。
タイクツに飽きたこんな日はぁ、
暇つぶしでもしよっかね。
- クロノス
- ・・・・
・・・・・・・・おい。
見つけたぞ、カイロス。
- カイロス
- ヒョウ!
いっけね、見つかっちまったか。
なーんてな。兄貴よう。待ってたぜ!
- クロノス
- 待っていただと? 生意気な口を聞くな。
私はずっと、貴様を追っていたんだぞ。
番をしながらの二重苦をかけるな。
- カイロス
- ははっ、なーに言ってんだよ。
門番の仕事は、好きでやってんじゃねえか。
嫌なら、逃げちまう事もできるだろ。
- クロノス
- ならば、貴様も好きになれ。
自由自由と、馬鹿の一つ覚えのように
繰り返している暇があったらな!
- カイロス
- なんだよ、怒るなって。
いちいち怒ってたらすぐ老けて、
まぁた眉間に、シワができるぜ!?
- クロノス
- ・・・・フッ、誰のせいだと思っている。
私も暇ではないのだ。
貴様を構っている時間など、皆無だというのに。
- クロノス
- ・・・・・・・・。
好きでやっていると思うのなら、
一生そう信じているがいい。
- カイロス
- ヘッ、いいぜ。
俺の兄貴は、一生ダイスキな門番仕事を全うする。
それでいいんだろ?
- クロノス
- 貴様と話していると、脳内が花畑になりそうだ。
・・・・帰る。
期待した私が馬鹿だったようだな。
- カイロス
- おう、まいど。おつかれさん!
・・・・
・・・・・・・・。
- カイロス
- ・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・。
【トワロープ、シェドイー】好敵手のキオク
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- シェドイー
- ふぅ・・・・。このへんで、少し休もう。
相棒よ、疲れているだろう。
実を言うと、我もなのだ。
- シェドイー
- ・・・・相手が悪かった。
また退治する時が来れば・・・・次は・・・・。
・・・・・・・・。
- トワロープ
- じゃっじゃーん!
やぁ、シェドイー!
まーだヘトヘトに参ってるのかい!?
- シェドイー
- ・・・・!?
クッ、見つかったか!
・・・・光のトワロープ・・・・!
- トワロープ
- いやいや、戦いに来たワケじゃないよ。
だって、もう勝負はついただろ?
ただ僕が、君に言いそびれた事があっただけ。
- シェドイー
- 何、を・・・・。
これ以上・・・・我らに近づくな・・・・。
貴様の笑みは・・・・気味が悪い・・・・・・・・。
- トワロープ
- えぇ? 気味が悪いって! ひといなぁ~。
褒め言葉にしか聞こえないよ!
そんなに、僕のことが好きなのかい?
- トワロープ
- 困ったなぁ・・・・。
じゃあ君が、そんな僕の笑顔を忘れないように。
その瞳に焼き付けてあげよう。
- シェドイー
- ・・・・っな、何をする!
貴様・・・・ァ!・・・・・・・・!!
・・・・・・・・う・・・・。
- シェドイー
- ・・・・
・・・・・・・・。
- トワロープ
- はい! これで光を浴びるたびに、
僕を思い出すようになりました!
- トワロープ
- 可愛さ余って、憎いなぁ。
シェドイー。
【ミカニャン、クロリコ】お守りのキオク
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- ミカニャン
- ニャニャカニャ~♪ ニャニャカニャ~♪
毛づくろいの時間だニャン。
ミンニャ、ミカニャンの元に集まるニャン。
- ミカニャン
- ニャニャカニャ~。ニャニャカニャ~。
ゴシゴシ、ヨシヨシ。
いいこいいこ、ニャニャカニャ~。
- クロリコ
- やぁ、ミカニャン。
無事にやってるかい?
- ミカニャン
- ニャッ、クロリコ~!
会いたかったニャン! ミカニャンは無事ニャン。
さっきちょっと、ミルクを零しただけニャン。
- ミカニャン
- その後にツルッと滑って頭をゴチンして、
くるんくるん目が回って、窓から落ちて、
花壇のお花が、ペニャンコになっちゃったニャン。
- ミカニャン
- でも、生きてるから大丈夫ニャン。
イエイ!
- クロリコ
- ぜ、全然大丈夫じゃないじゃないか・・・・。
まったくもう、ミカニャンは!
僕がいないと危なくて見てられない!
- クロリコ
- ミカニャンは、とっても偉いんだから。
いいかい? 今日からは僕が君を護衛する。
君は、僕に守られる!
- ミカニャン
- フニャ? 護衛ってなんニャン?
クロリコは友達ニャン。
そんなことするより、遊んでほしいニャン。
- クロリコ
- 遊びはするけど、護衛が優先!
・・・・よしっ、デキた。
クロリコ保護リスト・001。ミカニャン!
- ミカニャン
- ニャッ、なんかよくわかんニャイけど、
わかったニャン!
これからもミカニャンを守ってニャン!
- クロリコ
- うん。僕は守ると言ったら絶対守る。
僕とミカニャンの、絶対の約束。
今、ここに誓うよ。