リンクトーク②(第2章)
【ミコト、カシュ】ユメの、キオク
-
- ミコト
- ・・・・夢喰いのカシュだね。
君に、頼みがあるんだ。
- カシュ
- な、なんだよキミは!
ボク、これから仕事なんだ。
お、お願いなんか聞いてるヒマないよ!
- ミコト
- 君にしか、頼めないんだ。
それでも・・・・駄目だというのかい?
- カシュ
- ボクにしか・・・・って、
それって・・・・。
- カシュ
- ・・・・
・・・・・・・・ダ、ダメだよ! ボクは忙しいんだ。
もう、行かないと・・・・。
- ミコト
- 待ってくれ!
私の夢は、とびっきりの悪夢なんだ。
- ミコト
- この世を覆うような、最悪の夢だ。
それでも・・・・!
- カシュ
- もう言っただろ? おことわりだよ!
そんな顔したって絶対にダメ!!
- カシュ
- 「狂戦士の夢」は、
この世で最も醜いうえに、
この世で最もマズいんだから!
- ミコト
- 君・・・・。
私が狂戦士になることを、
知っているんだね。
- カシュ
- あっ・・・・!
あ、そ、
それは、その・・・・!
- ミコト
- ならば、なぜ食べてくれない?
君にしかできないんだろう。
君しか・・・・頼れないんだ。
- ミコト
- 頼む。
私の夢を・・・・。
- カシュ
- ・・・・!!
・・・・・・・・だ、
- カシュ
- ダメダメ! ダメったらダメ!
イヤったらイヤ!!
キミなんかの夢、誰が食べるか!!
- ミコト
- ・・・・・・・・。
- カシュ
- ボ、ボク、もうホントに行くから!
そんなに辛いなら、死神にでも頼んで、
いのちを断ってもらえばいいじゃないか!
- ミコト
- ・・・・
・・・・・・・・。
- カシュ
- ・・・・
・・・・・・・・。
- カシュ
- ・・・・「君だけにしか」、なんて・・・・。
- カシュ
- キミにだけは、ボクのあんなすがた・・・・
見られたくないんだよ・・・・。
【ラグリマ、ヨーニャ】いしころのキオク
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- ラグリマ
- ・・・・・・・・グ・・・・ぐグ・・・・。
- ヨーニャ
- あれは・・・・なんじゃ・・・・?
火の精霊、のようにも見えるが・・・・。
- ラグリマ
- オ、おォ・・・・。オォおオ・・・・。
- ヨーニャ
- まさか・・・・この石に魂を奪われ・・・・?
し、しかし、我のカでは・・・・。
- ラグリマ
- ウ、ぐグ・・・・! はァ・・・・・・・・!
こ、の、ちカら・・・・ワタしの、ちカら・・・・。
ふフ・・・・クくク・・・・。
- ヨーニャ
- な、なんということじゃ・・・・。
いのちが・・・・精霊のいのちが、
石ころに奪われるなんて・・・・。
- ラグリマ
- う、ウ・・・・奪われたのではナい・・・・。
光の・・・・精霊よ。
キサマのよウに、ワタシは脆くはないノだ。
- ラグリマ
- ワタシはモう、誰よりも強い。
天の化身であるキサマよリも、
モう、もう何よリも・・・・。
- ヨーニャ
- お前は・・・・、
いのちを売ったのじゃ・・・・。
- ヨーニャ
- その結果、何を得た?
そのカは、
本当に手に入れたかったものか?
- ラグリマ
- 何を言う、光の精霊よ。
我がチカラを見よ。
もうあの頃のワタシトは、違うノだ。
- ヨーニャ
- !?
・・・・クッ・・・・!!
- ヨーニャ
- ・・・・ハァ・・・・はぁ・・・・。
何をする・・・・!?
- ヨーニャ
- は・・・・お前はいつか・・・・ッ
自分を・・・・見失うことになる・・・・!
- ヨーニャ
- 大切なものを・・・・
捨ててはいけないものを、
捨ててしまったのじゃから・・・・。
- ラグリマ
- オ、お・・・・。
このチカらが、手に入るのなラば、
いくらデも、捨ててヤる・・・・。
- ヨーニャ
- ・・・・いのちを・・・・くだらぬ、幻のために・・・・。
いくら願っても得られない、
美しい光を・・・・。
- ヨーニャ
- ・・・・ラグリマ、お前はいつか・・・・。
- ラグリマ
- ク・・・・くク・・・・。
クックくク・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
【チェッケ、ジャムマリア】シャレオツのキオク
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- チェッケ
- ややッ! ユーは!
- ジャムマリア
- 海を超えたオラの宿命のライヴァル!
闇の精霊ジャムマリア!!
- ジャムマリア
- ファファファ・・・・。
先月のオシャコンで、吾輩に敗れた
どこぞの海坊主ではないか。(キラーン)
- チェッケ
- な、なにィーー!?
今のはさすがに、ホトケのオラでも
カチンときたのら!!
- チェッケ
- ユーなんか、メンマ大王軍の組織票なのら!
フセイなのら!
オラは知ってるのら!!
- ジャムマリア
- チッチッチ・・・・。
どこにそんな証拠があるんだね?
(ファサ・・・・)
- ジャムマリア
- 吾輩の、高貴なるオシャンパワーに嫉妬する、
みにくい負け犬の遠吠えにしか聞こえぬぞよ。
あわれな海坊主よ。
- チェッケ
- ぐぬぬ・・・・。
オラに・・・・オラに・・・・
もっと、ともだちがいれば・・・・!!
- チェッケ
- じゃなくて!
ちゃんと正当に勝負するのら!!
- ジャムマリア
- 何度勝負しても同じこと。
それでも吾輩に挑むというのなら・・・・。
(ザッ)
- ジャムマリア
- その、ダサいスリッパを
今すぐ履き替えてくるのだな!!
(キュピーン)
- チェッケ
- ガーン!!
ダ、ダサいスリッパ!?
- チェッケ
- ユ、ユーこそ!
その首のカザリが変なのら!!
恥ずかしくて付けられないレベルなのら!!
- ジャムマリア
- な、なんだと・・・・!?
貴様、このスタイリッシュさが分からぬとは笑止!
吾輩の手作りの一級品なのだぞ!
- チェッケ
- えっ!!
その服、手作りなのら!?
実は、オラも手作りなのら!
- ジャムマリア
- なんだと!? 貴様もか!
最近は、既製品を着飾っている輩ばかりで、
真に美を追求する者はひと握りぞよ。
- チェッケ
- !!
分かる! めっちゃ分かるのら!!
オラ、ニワカが許せないのら!!
- ジャムマリア
- !!
ウォオ~~ン!!
分かってくれるか、我が同胞よ!
- ジャムマリア
- では今度、
制作合宿を開いてはみぬか?
- チェッケ
- 合宿! 楽しそうな響きなのら!
オラ、いつもボッチでチクチクしてるから
結構さみしかったのら!
- ジャムマリア
- じゃ、じゃあ・・・・。
今から・・・・吾輩んち、来る・・・・?
(モジモジ)
- チェッケ
- ・・・・
・・・・・・・・。
- チェッケ
- ・・・・やっぱり、
なんかすごくお腹が痛くなってきたから、
おことわりするのら。
【サキマ、オッチョ】依存のキオク
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- オッチョ
- ・・・・・・・・。
- サキマ
- ・・・・・・・・・・・・・・・・。
- オッチョ
- ・・・・・・・・。
- サキマ
- ・・・・・・・・・・・・・・・・。
- オッチョ
- ・・・・なに、お前。
どこまでついてくるわけ。
- サキマ
- お前・・・・だなんて。
心を許したアカシ・・・・。
- サキマ
- でも、本当なら
「サキマ」と呼ばれてみたい・・・・。
- オッチョ
- ・・・・?
だから、誰?
- サキマ
- あんなに優しくしてくださったのに、
お忘れだなんてひどいおヒト・・・・。
- サキマ
- 私、
水の精霊サキマと申します。
- サキマ
- 先月、
太陽に溶かされそうになったところを、
救っていただいたものです。
- オッチョ
- ・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・そうだっけ。
忘れた。
- サキマ
- ああ・・・・
見返りを求めないところもすてき。
- サキマ
- あなたがそれほどまでに
私を愛する以上に、
恩返しができるか心配です・・・・。
- オッチョ
- ・・・・
・・・・・・・・。
- オッチョ
- ・・・・別にいいけど、どうでも。
それより、ついてこないでくんない?
もう家だし。
- サキマ
- はい、オッチョ様の妻ですから。
掃除、洗たく、添い寝すべてが仕事ですわ。
うふふ・・・・今夜からは、少し照れますね。
- オッチョ
- ・・・・
・・・・・・・・はぁ。
- オッチョ
- いいから出ていって。
ここは俺の家。
お前、知らないヒト。
- サキマ
- どうして・・・・?
あんなに優しくしてくれたのに・・・・。
あんなに、あんなに優しくしてくれたのに。
- サキマ
- 分かったわ。
変な虫がついたんだわ。
私のオッチョ様をたぶらかしているんだわ。
- サキマ
- 火のバッソ? 水のヴィルディ?
風のドリアリー?
光のラシャンタ? 闇のリーサリーナ?
- サキマ
- 許せない汚らわしい私のオッチョ様に。
どうするのサキマ?
大丈夫よサキマ。
- サキマ
- オッチョ様は私を愛しているんだから。
オッチョ様は私だけのもの。
ふふ、うふふふ。うふふふふふふ・・・・・・・・。
- オッチョ
- ・・・・・・・・、
・・・・・・・・・・・・・・・・ヤバい。