メインクエスト会話集(第3章)<未来>
1.いざ、オーガの背中へ!
-
- ブラウン
- 準備はいいか!? チャボ!
オーガの群れは
もう、すぐそこまで来てるぞ!
(チャボ:頷く)
- ドラガン
- 行きましょう!
いざ、オーガの背中へ!
- ハルシロ
- おれも行く!
- ドラガン
- 大丈夫ですか? ハルシロさん。
オーガの背中には、凶暴なモンスターが
たくさんいるんですよ。
- ハルシロ
- これは全部、おれのせいなんだ・・・・
最後のケジメは
おれ自身がつけなくちゃいけないんだ。
- ブラウン
- よく言ったぜ、ハルシロ!
大丈夫さ。
俺たちには、チャボもいるしな。
- セピア
- 気をつけてね、チャボ。
(チャボ:頷く)
- ロビン
- チャボ、お願いね。
-
選択肢で「まかせろ!」を選択する
- ブラウン
- (チャボ:片手を上げて気合を入れる)
チャボ。
お前もいつの間にか
イッパシのことを言うようになったなぁ。
選択肢で「たまにはロビンが・・・・」を選択する
- ブラウン
- (チャボ:説明する仕草)
そう言うなよ。
この街は、お前が守ってきたんだって
自信を持って言っていいんだ。
- ロビン
- そうよ、チャボ。
みんながあなたを信じてるんだから。
-
- ハルシロ
- 必ず帰って来るから・・・・
それまで泣くなよ!
コトミヲ!
- コトミヲ
- うん・・・・気を付けてね、ハルシロ。
ジェゼルが・・・・
ジェゼルが、きっと守ってくれるから。
- ハルシロ
- ・・・・そうだな。
おれは大丈夫だよ。
- セピア
- ハルシロ・・・・。
お兄ちゃんを、よろしくね。
- ハルシロ
- まかせろ、セピア!
ブラウニーもピクシーも、頼りにならないからな!
しっかり、おれが守るよ!
- ブラウン
- 言ってくれるな、ハルシロ。
じゃあ、お言葉に甘えて
しっかり、頼りにしてやるぜ!
- ヒルダ
- ブラウン、
約束はちゃんと守るのよ。
- ヨルダ
- そうよ。
かならず、オーガキャラメルを
持って帰って来るのよ。
- マリー
- ヒルダとヨルダに借りを作ったら
後が大変だからね、ブラウン。
ちゃんと帰って来るのよ。
- ブラウン
- わかってるよ、
マリー。
- ブラウン
- ヒルダ、ヨルダ。
キャラメル、ありがとな!
- ドラガン
- 行きましょう、みなさん。
コトミヲさんに・・・・街のみんなにまた、
ステキな笑顔を取り戻すために!
- ハルシロ
- よし、行こう!
(チャボたちが頷き、街の外へ出ていく)
- ジャズー
- このような結末が
待っておったとはな・・・・。
(ジャズー、トラヴィス登場)
- セピア
- ジャズー!
- ジャズー
- 鬼たちを一掃しに来たニーベルが
最後は鬼族に未来を託す、か・・・・。
- トラヴィス
- マスターでも
このラストの展開は、
予想できなかったようですね?
- ジャズー
- こんな最後を予想できたならば
クフ様は、もっと前に
エグリアを統制しておったよ。
- ジャズー
- ロビンよ・・・・。
- ジャズー
- もしも
やつらが無事に帰って来られたら。
その時は、おぬし・・・・
- ジャズー
- クフ様の追い求めていた理想を・・・・。
夢を・・・・
実現できるのかもしれんな。
- ロビン
- それが、ここに私が来た
使命なんだから。
必ず実現するわ。
- ジャズー
- そうじゃった。
おぬしの見つめる未来には
不安や不可能なんてものは、ないんじゃったの。
2.憧れの背中
-
- ハルシロ
- これが・・・・
これが憧れていたシャモーの、
オーガになった姿・・・・。
- ブラウン
- ああ、そうだ。
これが、お前の憧れた戦士の背中だ。
- ハルシロ
- シャモー・・・・。
- ブラウン
- デカいだろ?
シャモーの背中は。
- ハルシロ
- うん・・・・。
思ってたより、ずっとデカいや。
- ブラウン
- この一件が片付いたら・・・・
お前もきっと、
これくらいデッカくなっているさ。
- ハルシロ
- オレは・・・・
シャモーさえも超える
もっともっと大きい鬼になってやるんだ。
- ドラガン
- 時間もありません。
行きますよ、ハルシロさん。
- ハルシロ
- わかってるよ。
行こう!
3.届かぬ声
-
- ハルシロ
- シャモー・・・・。
こんな姿だけど、
生きてるのかな・・・・?
- ブラウン
- もう、ずいぶんと長いこと
この姿のままで動いてないからな。
生きているのやら、死んでいるのやら・・・・。
- ドラガン
- そういえば、チャボさんも
「誰かが呼んでいる」って
ラオファの町で言ってましたね。
- ブラウン
- その声って・・・・
もしかしたら、
シャモーの声だったんじゃないのか?
- ドラガン
- チャボさん。
今は、なにか聞こえませんか?
-
選択肢で「聞こえる・・・・!」を選択する
- ブラウン
- (チャボが首をかしげたあと、説明する仕草)
チャボ、悪い。
いま耳元で囁いたのは、俺だ。
- ドラガン
- ブラウンさん!
こんなときに
ふざけないで下さいよ!!
選択肢で「何も聞こえない」を選択する
- ブラウン
- (チャボが首をかしげたあと、横に振る)
そうか・・・・。
相棒のチャボにも、
シャモーの声は聞こえないのか・・・・。
-
- ドラガン
- ハルシロさんにも、
シャモーの声は聞こえませんか?
- ハルシロ
- うん、今は聞こえないよ。
・・・・呼んでみる。
- ハルシロ
- おーーーーいっ!!
シャモーーーーッ!!!!
- ハルシロ
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
- ハルシロ
- ダメだ・・・・。
返事がないや・・・・。
- ドラガン
- ハルシロさん。もう一度聞きますけど、
本当に、シャモーの声を
聞いたんですか?
- ハルシロ
- 本当だよ!
・・・・あれは絶対に
シャモーの声だったよ・・・・。
- ブラウン
- まぁまぁ、言い合っててもしょうがない。
もう俺たちは、後戻りできないんだ、
先を急ごう。
- ハルシロ
- ・・・・うん。
4.それぞれの成長
-
- ハルシロ
- オーガって・・・・
シャモーって、こうしてのぼってみると
本当に見た目よりもずっと大きいんだな・・・・。
- ブラウン
- なんだ?
もう疲れたのか? ハルシロ。
弱音をはくのは、まだ早いぞ。
- ハルシロ
- そんなんじゃないよ!
・・・・ちょっと、
大きさに驚いただけだい!
- ドラガン
- オーガの群れが・・・・
こちらに近づいて来ましたね。
- ブラウン
- まさに悪鬼戦争の光景、
そのものだな。
- ドラガン
- あのとき、ボクは
ニーベルの空中庭園で
上から傍観していましたけどね。
- ブラウン
- あの一大事を、
優雅に高見の見物か・・・・。
いかにもピクシーらしいな。
- ハルシロ
- ここには
あのときオーガと戦ってくれた
レッドキャップの戦士たちはいないんだ・・・・。
- ハルシロ
- だから、おれたちだけで
なんとかするしかないんだ。
- ブラウン
- よく言った、ハルシロッ!
もう、すっかり一人前だな。
- ハルシロ
- よせやい。
おれは、当たり前のことを
言っただけだよ。
- ハルシロ
- でも、今までブラウンって
ただのバカだと思ってたけど、
今日は違うな・・・・。
- ハルシロ
- なんか、オトナっぽいって言うか・・・・
ブラウニー族って
こんなに頼りになる種族だったっけ?
- ブラウン
- おいおい。
褒めてくれてるんだか、
バカにしてるんだか・・・・。
- ドラガン
- そうですね。
ボクも、ここ最近のブラウンさんは
ちょっと変わった気がします。
- ブラウン
- そういうピクシーだって、
前の世界では、自分勝手で生意気で
非協力的な種族だったじゃないか?
- ドラガン
- し、失礼な!
・・・・否定は、しませんけど。
- ブラウン
- でもさ、ドラガン。
お前こそ、ずいぶん変わったぜ。
- ブラウン
- 今回だって、
街のやつらの為に、こんなに飛び回って
協力してくれてるじゃないか。
- ドラガン
- それはっ・・・・。
- ドラガン
- 好きな人たちには、いつも
笑顔でいて欲しいですからね・・・・。
- ブラウン
- チャボひとりに
頼りきってると思ってたけど、
気付かないうちに、みんな成長してたんだな。
(チャボ:頷く)
- ハルシロ
- おれも・・・・
成長できてるのかな・・・・。
- ブラウン
- お前も毎日、すこぉ~しずつだけど、
ちゃんと成長してるよ。
そして、まだまだこれからもな!
- ハルシロ
- ブラウン・・・・。
- ブラウン
- さぁ!
のんびりしてるヒマなんかないぜ、
シャモーに会いに行こう!
- ハルシロ
- おーーーっ!!
(チャボ、ハルシロ、ドラガンが
片手を上げて賛同のポーズ)
5.半人前
-
- ドラガン
- どうですか?
ハルシロさん。
シャモーの声は聞こえますか?
- ハルシロ
- ・・・・・・・・。
ダメだ。
なんも聞こえないよ。
- ブラウン
- そうか・・・・。
- ハルシロ
- もしかしたら
おれの聞き間違い・・・・
だったのかな・・・・。
- ドラガン
- ハルシロさん!
何を言っているんですか!?
- ハルシロ
- おれ・・・・。
大変なことしちゃって・・・・
こわくて、こわくて・・・・。
- ハルシロ
- シャモーの声が・・・・
聞こえたような気になってただけ
なのかも・・・・。
- ドラガン
- やめてください! ハルシロさん!
今ごろ、そんなことを言うのは
いくらなんでも卑怯ですよ!
- ハルシロ
- でも・・・・でも、おれ・・・・!
あのシャモーの声が
もしも錯覚だったりしたら・・・・!
- ドラガン
- ハルシロさん!
ボクたちは、あなたの言葉を信じて
ここまでやって来たんですよ?
- ドラガン
- 街で待っているみなさんも
最後の希望を、あがたの言葉に
託したんです!
- ドラガン
- コトミヲさんや・・・・
みんなの希望を、
アナタは裏切るんですか!?
- ハルシロ
- だって・・・・だっておれ・・・・
こんなに近くにいるのに
シャモーの声も聞こえないし・・・・!
- ブラウン
- (チャボ:説明する仕草)
おいおい、ちょっと落ち着けよ。
ドラガン・・・・。
- ドラガン
- ・・・・見損ないましたよ、ハルシロさん。
もう、いいです。
ボクは、ひとりで先に行きます。
- ドラガン
- そんな人と一緒にいても、
世界を救えるわけありませんから。
(ドラガンが先に行ってしまう)
- ブラウン
- おい、ドラガンッ!!
- ブラウン
- ったく、ドラガンのやつ・・・・。
- ハルシロ
- おれ、おれ・・・・
ウッ・・・・ウッ・・・・。
- ブラウン
- 泣くな、ハルシロ。
さっき一人前になったって
褒めたばっかなのになぁ・・・・。
- ハルシロ
- うわぁ~~~~ん!
ブラウ~~ン!!
- ブラウン
- さっきの言葉は取り消しだ。
やっぱりお前は、まだまだ半人前だよ。
ハルシロ。
- ハルシロ
- うわぁ~~~~~ん!!!
- ブラウン
- ・・・・でもよ。
- ブラウン
- 半人前なんだから
怖いのも、不安なのも、当たり前なんだよ。
- ブラウン
- 怖けりゃ泣け。
不安なら叫べ。
- ブラウン
- ・・・・思いっきり泣いたら、先へ進むぞ。
それしか道はないんだ。
いいな、ハルシロ。
- ハルシロ
- グスッ・・・・わかった・・・・
もう・・・・大丈夫だよ。
- ハルシロ
- ・・・・ありがとう、ブラウン。
- ブラウン
- さぁ、「ドラガンにあやまる」って仕事が、
ひとつ増えちまったぞ。
行こう、ハルシロ。
- ハルシロ
- うん。
(チャボ:頷く)
6.守る決意
-
- ドラガン
- ・・・・頂上は
もうすぐですね。
- ドラガン
- シャモーが復活するとか・・・・
この世界を助けるとか・・・・。
今はもうそんなこと、どうだっていいんです。
- ドラガン
- 結果がどうなろうと、
みんなが信じている道から・・・・
その道を貫くだけで、いいじゃないですか。
- ドラガン
- もう後戻りも、他の道を進むことも
できないんですよ。
ハルシロさん。
- ドラガン
- 先に、
頂上で待っていますからね・・・・。
- ドラガン
- ・・・・そこで、再び会ったとき、
きっとアナタは、本当の一人前の男に
なっていることでしょう。
(ドラガンが先に行ってしまう)
- ブラウン
- 頂上はもうすぐだ、
急ごうぜ。
- ハルシロ
- ちょっと、いいか? ブラウン。
- ブラウン
- ん? どうした?
また泣き言か?
- ハルシロ
- ・・・・そんなんじゃないよ。
- ハルシロ
- ブラウンはさ・・・・
ロビンのことが好きなんだろ?
- ブラウン
- な、なんだぁ? お前!
唐突にっ・・・・!
- ブラウン
- ・・・・まぁ、そうだな。
・・・・・・・・好きだ。
- ハルシロ
- じゃあさ。
ロビンとセピア、
どっちの方が好きなんだ?
- ブラウン
- んーーーっ!?
どっちがって、お前・・・・。
- ブラウン
- 妹への「好き」と、
ロビンへの「好き」は、別ものだ。
比べられないよ。
- ハルシロ
- じゃあ、じゃあさ。
「どっちかひとりしか助けられない」ってとき
ブラウンは、どっちを助ける?
- ブラウン
- そんなもの、決まってるじゃないか、
ふたりとも助けるさ。
- ハルシロ
- どっちかひとりだって
言ってるだろー。
- ブラウン
- 俺は、ふたりとも助ける。
- ハルシロ
- ちぇっ・・・・
答えになってねーや。
- ブラウン
- ハルシロ、
それが信じるってことだ。
- ハルシロ
- え?
- ブラウン
- 結果なんか、どうなるかわからない。
でも、俺がふたりを助けるって
決めたんだ。
- ブラウン
- 俺は、全力でふたりを
助けるために
努力をするだけさ。
- ハルシロ
- ブラウン・・・・。
- ブラウン
- ひとりしか助けられないなんて、誰が決めた?
自分を信じないで、
誰かを信じられるわけないだろ?
- ブラウン
- 街の連中を全員、
助けられるかどうかなんて
そんなことは、誰にもわからない。
- ブラウン
- でも大切なのは・・・・
ハルシロが、みんなを助けるために
全力で行動したかどうかだ。
- ブラウン
- 結果を先に考えるなんて、
無駄なことするな。
- ハルシロ
- ・・・・そうだな。
おれは、この街のみんなを
全員助けたい!!
- ブラウン
- なら、
もう何も迷うことはないな。
- ハルシロ
- うん!
ありがとう、ブラウン!
- ブラウン
- みんなを助けるんだ!
行くぞ、ハルシロ!
7.迷いはない
-
- ブラウン
- ドラガーン!
- ドラガン
- ・・・・みなさん、来ましたね。
- ブラウン
- (チャボたちが遅れて到着する)
やっと追いついたぜ、ドラガン!
- ドラガン
- 遅いじゃないですか。
オーガの群れはもう、
すぐそこまで来ていますよ。
- ハルシロ
- ドラガン・・・・
- ハルシロ
- さっきはゴメンよ・・・・
でも、もう大丈夫だよ。
- ドラガン
- ・・・・目の色が変わりましたね。
ハルシロさん。
どうやら本当に、一人前になったようで。
- ブラウン
- ああ、俺が保証する。
もうハルシロに、迷いはないよ。
- (シャモー)
- ハルシロ・・・・。
- ブラウン
- ・・・・この声は!?
- (シャモー)
- キャラメルを・・・・
オレに・・・・よこせ・・・・。
- ハルシロ
- シャモーだ!
シャモーの声だっ!!
やっぱり錯覚じゃなかったんだ!!
- ブラウン
- おったまげたな・・・・。
本当に、シャモーが
ハルシロを呼び寄せていたんだな・・・・。
- ハルシロ
- なっ!?
本当に、シャモーの声だったろ!?
- ブラウン
- ああ、お前の言うとおりだったな、ハルシロ。
きっとシャモーも、
お前に賭けたんだよ。
- ハルシロ
- ・・・・でも。どうやって
そのキャラメルを
シャモーに渡したらいいんだ・・・・?
- ドラガン
- ・・・・ブラウンさん。
オーガキャラメルを
見せてくれますか。
- ブラウン
- あ、ああ。
(ブラウンがドラガンにキャラメルを渡す)
- ドラガン
- これが・・・・
シャモーのオーガキャラメル
なんですね・・・・。
- ブラウン
- ・・・・?
ドラガン?
- ドラガン
- みなさんは
今すぐ、この場から立ち去って下さい。
- ブラウン
- お・・・・おい、ドラガン?
何をするつもりなんだよ?
- ドラガン
- 今からボクが
このキャラメルを
シャモーに届けます。
- ハルシロ
- え?
でも、それって・・・・
どうやって・・・・?
- ドラガン
- クチから入って、体内に戻すんです。
うまくいけば、シャモーは
また動き出すでしょう。
- ブラウン
- ま・・・・待てよ、ドラガン。
- ブラウン
- お前は、そのあと・・・・
どうやって出てくるんだよ?
- ドラガン
- ・・・・・・・・。
わかりません・・・・。
- ドラガン
- なにしろ、かつてオーガに喰われて
無事に帰って来た人なんて
ひとりもいませんからね。
- ハルシロ
- ドラガン、それって・・・・。
それって!
お前が死んじゃうってことじゃないのかよ!?
- ドラガン
- 可能性は、ゼロではないです。
でも、ここに向かう時点で
みなさんも、その覚悟はしていたでしょう?
- ブラウン
- バカ野郎!
だったら俺が行く!
返せよ、ドラガン!
- -
- ブラウンがドラガンからキャラメルを
取り返そうとするが、ドラガンが身をかわし、
ブラウンが勢い余って倒れる
- ブラウン
- いててて・・・・。
(ブラウンが起き上がる)
- ドラガン
- ふふふっ・・・・。
空も飛べないアナタたちが
オーガのクチまで、どうやって行くんですか?
- ブラウン
- どうやってって・・・・。
そうか・・・・お前、
最初っからそのつもりで一緒に来たのか・・・・。
- ドラガン
- ゴブリン族も、ブラウニー族も、
少しは頼れる感じになりましたが、
まだまだオツムは、弱いですからね。
- ドラガン
- オーガの背中を登ったあと、
どうやって、シャモーにキャラメルを
戻すかまでは、考えてなかったでしょ。
- ブラウン
- ドラガン・・・・。
- ドラガン
- ハルシロさん。
- ハルシロ
- な・・・・なんだよ。
- ドラガン
- 街のこと、みんなのこと。
・・・・そして、コトミヲさんのこと。
任せましたからね。
- ハルシロ
- ・・・・コトミヲのこと?
- ドラガン
- コトミヲさんは、
本当に透明で、純粋な、
天使のようなココロの持ち主なんです。
- ハルシロ
- ドラガン・・・・。
- ドラガン
- 残念ですが、ボクにはもう、
コトミヲさんを見守ることが、
出来なくなるかもしれません。
- ハルシロ
- な、なんだよ・・・・それ・・・・。
こんなときに、
最後のお別れみたいなこと言うなよ!!
- ドラガン
- コトミヲさんのこと・・・・
もう、二度と泣かさないであげて下さいね。
- ハルシロ
- ふざけるなよっ!
そんなの・・・・
自分でコトミヲを守ればいいだろーっ!!
- ドラガン
- もう時間がありません・・・・
- ドラガン
- ブラウンさん。
ハルシロさんを連れて、一刻も早く
この場から立ち去って下さい。
- ブラウン
- ドラガン・・・・。
- ハルシロ
- 待てよーーっ!!
一緒に・・・・みんなで一緒に帰るんだろっ!!
ドラガンーーーッ!
- ブラウン
- ハルシロ! これ以上、時間をかけると
せっかくのドラガンの想いを
無駄にしちまう・・・・。
- ハルシロ
- ブラウンは・・・・!
ブラウンはこのまま!
ドラガンを置いて行けるのかよーーー!!
- ハルシロ
- さっき・・・・全員助けるって、
言ったじゃないかよーーーっ!!!
- ブラウン
- ハルシロッ!
・・・・ドラガンは、まだ帰って来られないと
決まったわけじゃない。
- ブラウン
- ドラガンを信じるんだ。
・・・・わかったな? ハルシロ。
- ブラウン
- じゃあ・・・・待ってるぞ、ドラガン。
お前の帰る場所は、あの街だけだ。
いいな?
- ドラガン
- もちろんです。
必ず、帰ってみせますよ。
- ドラガン
- ハルシロさん。
ここで泣いたら、
また半人前に逆戻りですよ。
- ハルシロ
- っ・・・・!
もう、泣いてねーよ。
- ドラガン
- チャボさん。
みんなの・・・・
ボクたちの街を、頼みましたよ。
(チャボ:頷く)
- ハルシロ
- コトミヲのことは・・・・
ちゃんと、自分で守れよな・・・・。
おれには・・・・そんなひまないからかっ!!
- ドラガン
- そうですよね。
大切なものは、自分で守らないとダメですよね、
ハルシロさん。
- ハルシロ
- そんなの・・・・
あたりまえだろーーーっ!!!
- ブラウン
- ドラガン・・・・
後は、たのんだぞ!
- ドラガン
- 任せておいて下さい!
- ブラウン
- 行くぞ。
・・・・っハルシロ。
(チャボ、ブラウン、ハルシロ立ち去る)
- ドラガン
- ・・・・ふー。
- ドラガン
- さぁ、行きますか!
- -
- ドラガンがシャモーの中に入り、キャラメルを渡す
- -
- シャモーが動き出し、オーガたちを眩い光で一掃する
8.エグリア
-
- ブラウン
- ニーベルのオーガたちを、
一撃で倒しちまった・・・・。
やっぱり、シャモーはすげぇな・・・・。
- ハルシロ
- あれが・・・・
スーパーオーガ、
シャモー・・・・。
- トラヴィス
- オーガになったニーベルでも、
オーガシャモーが相手では、
戦力の差は圧倒的ですね・・・・。
- ジャズー
- 何はともあれ
ひとまず、街は救われたようじゃの。
ロビン。
- ロビン
- ・・・・ええ。
でも、代償も大きかったわ・・・・。
- ジャズー
- ・・・・・・・・。
- ブラウン
- (シャモー登場)
シャモーっ!!??
- ハルシロ
- これが・・・・ホンモノの・・・・
戦士、シャモー・・・・。
- シャモー
- お前が、ハルシロか。
- ハルシロ
- シャモー・・・・。
う、うん。
- セピア
- ほんとに、シャモーなのね!?
よかった・・・・。
ありがとう、街を救ってくれて。
- ジャズー
- しかしシャモーよ。
おぬし、何故キャラメルが戻されただけで
自我までも復活できたのじゃ?
- シャモー
- フン・・・・。
簡単なことだ。
- シャモー
- 今、オレの中には・・・・
ニーベルがいる・・・・。
- コトミヲ
- ・・・・!?
- シャモー
- ニーベルが、
「自分のココロを託すから、
街を救ってくれ」と・・・・。
- コトミヲ
- ジェゼルだわ・・・・。
- シャモー
- オーガキャラメルは
ココロを無くしたレッドキャップの魂。
肉体は復活しても、ココロは戻らぬ。
- ハルシロ
- ってことは・・・・
今の「シャモーのココロ」は、
「ジェゼルのココロ」ってことか!?
- シャモー
- そうだ・・・・。
ニーベルのココロが、
オレの中で生きている。
- コトミヲ
- ・・・・・・・・!
ジェゼル・・・・・。
- コトミヲ
- 生きているのね・・・・
ジェゼル・・・・。
- ロビン
- そう・・・・。
ジェゼルが、あなたの中に・・・・。
- ハルシロ
- 憧れだったシャモーの中で、
大好きだったジェゼルが
生きてる・・・・。
- ジャズー
- ニーベルと、レッドキャップの融合か・・・・。
クフ様に報告したら
大変、喜ぶじゃろうなぁ。
- シャモー
- ハルシロと、言ったな。
ニーベルが・・・・
おまえにエグリアを守れと言っている。
- ハルシロ
- ほ・・・・本当か!? シャモー!
ジェゼルがそんなことをっ!?
- ハルシロ
- でも・・・・大切なエグリアの住人を、
ドラガンを、おれは・・・・
見捨ててきちまった・・・・。
- ブラウン
- ハルシロ・・・・あいつを、
ドラガンを信じようぜ。
いつかきっと、ひょっこり戻ってくるさ・・・・。
- (???)
- 勝手に殺さないで下さいよ。
必ず帰ってくるって言ったでしょう。
(ドラガン登場)
- ハルシロ
- ドラガンーーーっ!!??
- ブラウン
- 生きてたのかーっ!?
ドラガン!!!
- シャモー
- レッドキャップは
ピクシーなど喰わぬ・・・・。
- ドラガン
- シャモーが動き出したとたん、
ペっ! って
吐き出されちゃいました。
- ブラウン
- あははは、そりゃそうだ!
俺だって、こんが生意気なヤツ
食わねーよ!
- ハルシロ
- よかった・・・・!
生きててほんとによかった!!
よかったよ、ドラガンー!!
- ドラガン
- イタタタ・・・・
重いですよハルシロさん。
やっぱり、まだまだ半人前ですね。
- ブラウン
- シャモーも・・・・ジェゼルも・・・・
ドラガンも・・・・。
みんな、帰って来たんだ。
- ブラウン
- また、みんなで力を合わせて
街を大きくしようぜ! ロビン!!
- ロビン
- そうね。
頑張りましょう、ブラウン!
- ヒルダ
- (ヒルダ、ヨルダがブラウンのもとへ駆け寄る)
ちょっと、ブラウン。
オーガキャラメルは
いったい、どうなったのかしら?
- ヨルダ
- そうね。一番大事なことが
まだ解決されていないわね。
さぁ、オーガキャラメルをお出し。
- ブラウン
- おっと!
・・・・すっかり忘れてたなぁ。
- ヒルダ
- 忘れてたじゃあ
とても済まされないわ。
- ヨルダ
- そうね。済まされないわね。
なら、オーガキャラメルを集めてくるまで
ヒルダのムコになってもらうわ。
- ヒルダ
- ・・・・バレていたのね、ヨルダ。
- ヨルダ
- もちろんでしょ、ヒルダ。
世界征服はわたしに任せて、
シアワセになるのよ。
- ヒルダ
- ありがとう、ヨルダ。
- ヒルダ
- 今日からわたし、フツメンとケッコンして、
フツーな家庭を作って、
フツーの幸せを手に入れるわ。
- ヨルダ
- 「ブラウニー族イチの低俗な男」と
「グレムリン族イチの高貴な娘」の
デコボコな婚姻だわね。
- ブラウン
- なんだかおかしな話に
なってきたな・・・・。
- ブラウン
- ・・・・って、
フツメンって俺のことか!?
- ヨルダ
- じゃあそういうことで頼んだわよ、フツメン。
- ヒルダ
- 頼まれたわね、フツメン。
- セピア
- いいんじゃないの、ヒルダ。
ふつつかな兄だけど、よろしくね!
- マリー
- おムコになんて
一生行けないと思ってたから、安心したわ。
おめでとう! ブラウン。
- ロビン
- この街、第一号の婚礼ね!
素敵じゃない!
- ブラウン
- おいおい!
ロビンまで
悪ノリしやがって・・・・
- ロビン
- 今日からまた
街の復興をお願いね。
チャボ。
-
選択肢で「うん」を選択する
- ハルシロ
- (チャボ:頷く)
チャボ!
一生懸命、街作り手伝うから、
おれにも木の切り方教えてくれよー!
- コトミヲ
- わたしも、手伝う。
昨日までよりずっと、幸せな街にしないとね。
(チャボ:頷く)
選択肢で「まかせて!」を選択する
- ブラウン
- (チャボ:片手を上げて気合を入れる)
ゴブリンも増えたしな。
お前にばっかり、いい思いはさせないぞ!
- セピア
- もう、お兄ちゃんってば・・・・
これからも頑張ろうね、チャボ。
(チャボ:頷く)
選択肢で「シャモーがいるよ」を選択する
- シャモー
- (チャボ:説明する仕草)
いや、オレは
この街には
住まない方が良いだろう。
- シャモー
- だが、オレの力を借りたければ
いつでも声をかけろ。
すぐさま駆けつけてやる。
(チャボ:頷く)
-
- ブラウン
- まぁ、アレだな。
いろいろあったけど、新しい仲間も増えた。
「みんな」で、街を大きくしていこうぜ!
- ロビン
- そうね。きっとこれからも
いろんなことが起こると思うけれど、
少しずつ理想の街に、近づけましょう。
- ハルシロ
- シャモーも・・・・
ジェゼルもいるこの街・・・・。
絶対に、サイコーの街にしてやる!
- コトミヲ
- もしもまた、困っている人達が来たら・・・・
ゴブリンでも、ニーベルでも、関係なく
みんな優しく受け入れてあげましょう。
- ロビン
- そうね・・・・。
お願いね、
ハルシロ、コトミヲ。
- ビッケ
- (ビッケとその弟子が登場)
新しい施設を建てたくなったら、
いつでも言ってくるどわ!
- ロビン
- ありがとう、ビッケ。
弟子が足りないくらい、忙しくなるわよ。
- ブラウン
- ふぅ。
まーた明日から、忙しくなりそうだな!
(チャボ:頷く)
- ヨルダ
- あんたは、婚礼の準備がね。
- ヒルダ
- そうね。
街作りよりも、まずは
シアワセが家庭作りが先決よ。
- アセナ
- (アセナ、セドナ登場)
新婚生活用の家具をひととおり、
プレゼントしてやるナ!
なぁ、兄者。
- セドナ
- ラブラブな家具を作ってやるナ!
まかせておくナ、ブラウン!
- ブラウン
- おいおい、
みんなカンベンしてくれよぉ~。
- -
- (スタッフロールが流れる)