メインクエスト会話集(第3章)<遠い記憶>
1.絡まり合う糸
-
- マリー
- へぇ。
彼、セピアの作ったスープ
飲み干してくれたんだ? - セピア
- そうよ! ぜーんぶ飲んでくれたの!
元気になったみたいで良かった。 - セピア
- 彼ね、ジェゼルって言うのよ。
とっても優しい目をしていたわ。 - ロビン
- ジェゼル、ね・・・・。
- ブラウン
- セピアのヤツ、
なんだか妙~にテンション上がっちゃって、
ひとりでしゃべりまくってさー。 - セピア
- そんなことないもん!
- ブラウン
- どーするチャボ?
ジェゼルにセピアを
取られちゃうかもしれないぜ!
-
選択肢で「しょうがない」を選択する
- ブラウン
- (チャボ:首を横に振る)
バカヤローッ!
それでも男かーっ!?
選択肢で「取り返す」を選択する- ブラウン
- (チャボ:ブラウンに何かを訴えている仕草)
おっ!?
やっぱりお前も本気だったのか?
-
- セピア
- もう!
全然そんなんじゃないんだからね! - ブラウン
- あっ!
そういえばあいつ・・・・
お前のことを探してるみたいだったな。 - マリー
- チャボのことを?
- ブラウン
- ああ。えそ松のことって言うか、
「この世界にレッドキャップはいるのか?」
って聞いてきた。 - セピア
- ジェゼルも
レッドキャップなのかしら? - ブラウン
- でも、ツノなんてなかったぞ。
- セピア
- ・・・・そうよね。
- ハルシロ
- お~~~い!
- マリー
- (コトミヲ、ハルシロ登場)
ハルシロ、コトミヲ。
看病おつかれさま。 - コトミヲ
- セピア、この間はあったかいスープを
用意してくれてありがとう。
おかげさまで彼、とっても元気になったわ。 - セピア
- そうみたいね。
良かったわ! - ハルシロ
- もう普通に歩けるようになったから、
今日はジェゼルを連れて来たぜ! - セピア
- ジェゼルが来てるのっ!?
- ハルシロ
- 来いよ、ジェゼル!
- セピア
- (ジェゼル登場)
ジェゼル!
元気になったのね、良かった! - ジェゼル
- たしか・・・・セピアだったね?
美味しいスープをありがとう。
身体の芯から元気が湧いてきたよ。 - ジェゼル
- あっ・・・・
キミは・・・・!?
(チャボ:首をかしげる) - ブラウン
- ジェゼル、
こいつがお前が探していた
レッドキャップのチャボさ。
(チャボ:頷く) - ジェゼル
- そうか。
キミが・・・・こっちの世界に・・・・。 - ブラウン
- ん?
ジェゼルとチャボは
知り合いだったのか? - ジェゼル
- いや、知り合いと言える程のものでも
ないけど・・・・。 - ブラウン
- へぇ〜、世間は狭いなぁ。
- ブラウン
- でもこいつ、
記憶喪失だからジェゼルのこと
覚えてないんじゃないかな? - ジェゼル
- 記憶喪失?
ボクのこと、覚えてないのかい?
-
選択肢で「さっぱり」を選択する
- ジェゼル
- (チャボ:首を横に振る)
そうか、覚えていないのか。
選択肢で「デュエルだっけ?」を選択する- ブラウン
- (チャボ:首をかしげる)
誰だデュエルって?
ジェゼルっつってるだろ!
-
- ジェゼル
- チャボ、と言ったっけ?
実は、キミとはレッドキャップの船の上で
一度だけ、会っているんだよ。 - ブラウン
- レッドキャップの船って
アメルシダ船のことか?
その船ならこっちの世界にあるぞ。 - ジェゼル
- アメルシダ船まで
ここに来ているのかい? - ブラウン
- ああ、
あの船団もニーベルエッグに
封印されてたんだ。 - ハルシロ
- その船団って、
レッドキャップの戦士たちが乗る船だろ!?
エグリアにあるのーっ!? - ブラウン
- もうボロボロで
浮いてるのがやっとだけどな。 - セピア
- お兄ちゃん、
アメルシダ船に
もう一度行ってみようよ! - ブラウン
- あのボロ船にぃ~?
- セピア
- ジェゼルと一緒なら
もしかしたらチャボが
何か思い出すかもしれないよ。 - ブラウン
- う~ん・・・・えそ松の
記憶が戻るのが果たして良いことなのか、
悪いことなのか・・・・。 - ハルシロ
- おれも行きたいっ!
絶対に行きたいっ!
今すぐ行きたいっ! - コトミヲ
- こら、ハルシロ!
- ジェゼル
- ボクも行ってみたいな。
セピア、
よかったら案内してくれないかい? - セピア
- もちろんよ!
ジェゼルも一緒に行きましょう! - ブラウン
- おいおい、
勝手に盛り上がるなよセピア。 - ロビン
- 行ってらっしゃいよ、ブラウン。
記憶が戻ってもチャボはきっと、
私たちが知っているチャボのままよ。 - ジェゼル
- キミは・・・・
エルフだね? - ロビン
- 久しぶりね、ジェゼル。
- ジェゼル
- ・・・・そうか、クフはキミに
この世界を委ねたのか。 - ロビン
- ええ。
私がお父さまに
この世界を任されたの。 - ジェゼル
- 謎だったことが
いろいろ紐解けてきたよ。
ロビン・・・・だっけ? - ロビン
- 思い出してもらえて光栄だわ、
ジェゼル。 - ブラウン
- 何だよ、ジェゼルとロビンも
知り合いだったのかよ?
まさか、元彼とか言うんじゃないだろな? - ジェゼル
- ははは。
いずれゆっくり話すよ、ブラウン。 - ブラウン
- なんだかモヤモヤしたままだけど・・・・
まぁいっか。
よし、アメルシダ船に行ってみよう! - ハルシロ
- やったぜーっ!
- セピア
- 行きましょう!
ジェゼル、チャボ。
(チャボ:頷く)
2.出逢いの地
-
- ハルシロ
- うわーっ!
これがレッドキャップの戦士たちが乗ってた
船なのかーっ! カッコいい~っ! - ブラウン
- オーガと戦った後だから
ボロボロだけどな。 - セピア
- ジェゼル、覚えてる?
- ジェゼル
- ああ・・・・。
忘れたくても、忘れられない。 - ブラウン
- チャボはどうだ?
何か思い出したか?
-
選択肢で「ここには前に来た」を選択する
- ブラウン
- (チャボ:説明する仕草)
それは
こっちの世界に来てからの話だろ。
選択肢で「ここは好きじゃない」を選択する- ブラウン
- (チャボ:首を横に振る)
今のチャボにとっては
嫌な場所なのかもな。
-
- セピア
- お兄ちゃん・・・・
ちょっと。 - ブラウン
- なんだよ、セピア。
- セピア
- チャボとジェゼル、
ちょっとふたりにしてあげましょうよ。 - ブラウン
- ふたりに? ・・・・んー、まぁいいか。
なんかいろいろと
複雑な事情がありそうだしな。 - セピア
- チャボ、ジェゼル。
あたしたち、用事を思い出しちゃったから
ここから先はふたりで行ってくれる? - ハルシロ
- おれもチャボたちと
一緒に行くぜ! - ブラウン
- お前は俺たちと一緒に行くの。
わかったか? - ハルシロ
- ちぇっ、もしかしたら
レッドキャップたちの戦士の証とか
落ちてるかもしれないのに・・・・。 - ジェゼル
- 気遣ってくれてありがとう、セピア。
それじゃあ遠慮なく、
先に行かせてもらうよ。 - セピア
- あたしたちも後で追いかけるから。
チャボ、何か思い出せるといいわね!
それじゃあ、気を付けてね。
(チャボがセピアに頷き、ジェゼルと共に奥へ進む) - ブラウン
- いいのか? セピア。
もし、チャボの記憶が戻ったら
シャモーみたいになっちゃうかもしれないぞ。 - セピア
- その時はその時よ。それに・・・・
それがチャボの幸せだったら
仕方がないことだもん。 - ブラウン
- 大人になったな、セピア。
- セピア
- あたしはずっと前から
お兄ちゃんよりも大人よ。
3.ニーベルとレッドキャップ
-
- ジェゼル
- チャボ、と言ったよね?
あれから・・・・あの日から、
色々とあったようだね。 - ジェゼル
- ボクも色々あった。
でもまずは、お礼を言うべきかな。 - ジェゼル
- ボクが今こうして生きているのは
キミのおかげだ、チャボ。
ありがとう。
(チャボ:首をかしげる) - ジェゼル
- さぁ、いったい何から話そうか・・・・。
ボクがこっちの世界に来た理由・・・・
それから話した方がいいかな。 - ジェゼル
- ボクがここへ来た目的・・・・それは、
この世界でニーベルエッグを解放している者を
探す為なんだ。 - ジェゼル
- ニーベルエッグを
解放することが出来るのは、
ニーベル以外では、鬼族だけだ。 - ジェゼル
- 封印された大地を解放しているのは
鬼族だろう、という予想は
ついていたけれど・・・・ - ジェゼル
- 横暴な鬼族が、自らの意思で、
卵を解放しているとは思えない・・・・。 - ジェゼル
- ましてや誰かの為に、
そんな協力的な行動を取っているとは
尚のこと、考えにくい・・・・。 - ジェゼル
- しかし、その謎は解けたよ。
- ジェゼル
- まさか、ニーベルエッグを
解放している人物が、
あのとき出会ったキミだったとはね。
(チャボがジェゼルと共に奥へ進む) - ジェゼル
- あの日、ここでボクは
シャモーというレッドキャップに襲われて
瀕死の重傷を負っていた。 - ジェゼル
- シャモーがトドメを刺そうと、
瀕死のボクに近づいて来た時・・・・
どこからともなくキミがボクの前に現れたんだ。 - ジェゼル
- 「勝負のついた相手に
これ以上深くツメを立てるならば、
戦士の誇りを捨てろ」と言ってね。 - ジェゼル
- シャモーとキミは友達だったのかな?
ボクを挟んで、キミ達ふたりは
しばらくの間にらみ合っていたよ。 - ジェゼル
- 命を救ってもらったボクは、
キミにオーガの謎を説いた。 - ジェゼル
- オーガの正体は・・・・
- ジェゼル
- 心を無くしたレッドキャップの
成れの果てだと。 - ジェゼル
- でもキミは、今まで倒してきたオーガが
もしかしたら自分の同胞ではないかと、
薄々感づいていた様子だったな。 - ジェゼル
- そしてボクはキミに忠告をした。
- ジェゼル
- ・・・・決して怒りや憎しみに
心を解放しないでくれ。 - ジェゼル
- 今のそのココロを、
決して無くさないでくれ・・・・とね。 - ジェゼル
- キミは静かに
敵であるボクの・・・・
ニーベルの言葉を聴いてくれた。 - ジェゼル
- そして
キミはどうしたと思う?
-
選択肢で「オーガになった」を選択する
- ジェゼル
- (チャボ:1回転した後に片手を上げる)
オーガによる引き金は、怒りと憎悪だ。
あのときのキミは、いたって冷静だったよ。 - ジェゼル
- 不安が確信に変わった様子のキミは、
災いの元凶でもある自らのツノへ
ゆっくりと刃を・・・・。
選択肢で「ツノを折った」を選択する- ジェゼル
- (チャボ:説明する仕草)
そう・・・・。
キミは自らレッドキャップの
誇りであるツノを折ったんだ。 - ジェゼル
- それが一体何を意味する事のなのか、
ボクたちには理解出来ない感情だったけどね。
-
- ジェゼル
- 記憶を失っている今のキミに
こんな話をしたところで、
分からないだろうけど・・・・。 - ジェゼル
- もう少し先へ行ってみようよ。
何か記情を取り戻せるフックが
見つかるかもしれない。
(チャボが頷き、ジェゼルと共に奥へ進む) - -
- ジャズーとトラヴィスが柱の陰に隠れている
- ジャズー
- やはり、落ちて来た少年とは
ニーベルであったか。
それもジェゼルとは・・・・。 - トラヴィス
- ニーベルたち、
こちらの世界への
入口を見つけたようですね。 - ジャズー
- いや、まだ手当たり次第、
様々な時の狭間に使者を
送り込んでいるだけじゃろう。 - トラヴィス
- でもマスター、ニーベルたちが
こちらの世界に来るということは
目的はただひとつ・・・・。 - ジャズー
- ・・・・じゃろうな。
- トラヴィス
- どうします?
- ジャズー
- あせるなイケメン。
もう少し様子を見よう。
4.悪鬼戦争
-
- ジェゼル
- ・・・・ボクにとっても、
ここはなかなか心が痛む光景だな。 - ジェゼル
- チャボ、
何か思い出したかい?
-
選択肢で「思い出した!」を選択する
- ジェゼル
- (チャボ:頷く)
ふふふ。その目はまだ、
レッドキャップ戦士の
眼差しには戻ってはいないね。
選択肢で「思い出したけど思い出してないフリをする」を選択する- ジェゼル
- (チャボ:首をかしげて横に振る)
それもいいんじゃないかな。
何が幸せかなんて、人それぞれの
立ち位置、見える風景で変わるものだから。
選択肢で「キミはデュエル?」を選択する- ジェゼル
- (チャボ:説明する仕草)
誰だい、それ?
キミに剣術でも教えてくれた人かい?
-
- ジェゼル
- もう一度あのときのキミと
話してみたかったけど・・・・
記憶は戻りそうもないか・・・・。 - ジェゼル
- なら、みんなには悪いけど
ボクはさっそく
与えられた使命を遂行しよう。 - ジャズー
- 使命とは何のことじゃな?
(ジャズー、トラヴィス登場) - ジェゼル
- キミはたしか、父の弟子だった・・・・。
- ジャズー
- クフ様の一番弟子、ジャズーじゃ。
覚えていてくれたか? ジェゼルよ。 - ジェゼル
- キミも生きていたのか、
なかなかしぶといね。
・・・・そっちのイケメンは? - トラヴィス
- 僕はシルフのトラヴィス。
マスター・・・・
ジャズーさまの弟子、ってところかな? - ジェゼル
- へぇ、キミも弟子を持つようになったんだ?
偉くなったんだね。 - ジャズー
- まさか、おぬしがニーベルの使者として
こちらの世界に来るとはのぉ。 - ジェゼル
- 魔導士クフ・・・・
父も、こっちの世界にいるのかい? - ジャズー
- いや、
クフ様の消息は不明じゃ・・・・。 - トラヴィス
- ちょっと待って下さい、マスター。
ジェゼルは魔導士クフの
ご子息なんですか? - ジャズー
- そうじゃよ。
- トラヴィス
- ・・・・ということは、
クフの娘であるロビンの・・・・。
-
選択肢で「弟?」を選択する
- トラヴィス
- (チャボ:説明する仕草)
・・・・そういうことになりますね。
選択肢で「元彼?」を選択する- ジェゼル
- (チャボ:首をかしげる)
残念ながら、それは違うな。
父が創ったという点だけで言えば
姉弟の関係に近いかな。
-
- ジャズー
- ロビンをはじめ、
エルフ族はクフ様が
魔法で創りだした種族なのじゃ。 - トラヴィス
- 魔法で、創りだした?
・・・・一体どういうことなんですか? - ジェゼル
- トラヴィスと言ったっけ?
キミたちシルフ族も、我らニーベルの祖先が
創った種族なんだよ。 - トラヴィス
- 僕も?
- ジェゼル
- ジャズー、
そこのイケメンにエグリアの
成り立ちを教えてあげなよ。 - ジャズー
- ・・・・今更知ったところで
何がどうというわけではよいが、
話してやろう。 - ジャズー
- 我々がいた世界・・・・エグリアは、
元々はニーベルたちが暮らす
世界だったのじゃ。 - トラヴィス
- ニーベルたちの?
- ジャズー
- 高い知能と好奇心を持つニーベル。
彼らの文明は驚く程のスピードで進化と、
繁栄を繰り広げたのじゃ。 - ジャズー
- しかしそれは、同時にエグリアへ
暗い陰りを落としはじめた。
膨らむ人口と、絶えぬ争い・・・・。 - ジャズー
- やがてまばゆい光は影に包まれ、
ニーベルの営みはついに
エグリアの大地を殺した。 - ジャズー
- 彼らは自分たちで殺した大地、
影の世界となったエグリアを捨て
霧の世界へと移り住んだのじゃ。 - トラヴィス
- 霧の世界・・・・
天上界と言われている世界ですね。 - ジャズー
- うむ。
しかし霧の世界へ移住したのは
選ばれし有能なニーベルのみ。 - ジャズー
- 選別に漏れたニーベルたちは、
死んだ大地エグリアに取り残され、
そこでの生活を余儀なくされた。 - トラヴィス
- ひどい話だなぁ・・・・。
滅亡した世界に、
同胞を置き去りにするなんて・・・・。 - ジャズー
- ああ。まったくもって、
身勝手が振る舞いじゃな。
じゃが、因果応報と言うべきか・・・・ - ジャズー
- エグリアが復興の兆しを見せ始めた頃、
霧の世界では相反するように
陰りが見えはじめた・・・・。 - ジャズー
- 正に歴史は繰り返す。
ニーベルたちは再び
同じ過ちを繰り返し始めたのじゃ。 - トラヴィス
- 急速な技術の進歩や発展に、
霧の世界もエグリア同様、
悲鳴を上げ始めたわけですね? - ジャズー
- クフ様だけは、
随分前から、
その危険を訴え続けておったがな。 - ジャズー
- ニーベルたちは
誰ひとりとして、
耳を貸す者はいなかった。 - ジャズー
- なぜなら・・・・
もし霧の世界に
再び終焉の日が訪れたとしても・・・・ - ジャズー
- ニーベルたちは、出来損ないたちが
復興してくれたこの「エグリア」へ
移り住めば良いんじゃからな。 - トラヴィス
- ずいぶん自分勝手が主張ですね・・・・。
- ジャズー
- そしてその日はきた。
ニーベルたちはエグリアに住む者たちを
一掃する行動に出たのじゃ。 - トラヴィス
- それが・・・・大勢のオーガを使った
エグリアー掃計画・・・・
レッドキャップとの「悪鬼戦争」。 - ジャズー
- そうじゃ。
しかし、ニーベルたちにとって
最も想定外だった事が起きた。 - トラヴィス
- そうか!
魔導士クフによるエグリアの
ニーベルエッグ化ですね!? - ジャズー
- うむ。
移り住むはずであった大地を、
クフ様に隠されてしまったのじゃ。 - ジェゼル
- 少々立場による思想の相違、
誇張した表現はあるけれど、
おおむね正しいよ。 - ジェゼル
- 作られし者たちは、
創造主の命令に
背いてはいけないだろ? - ジャズー
- ニーベルたちの思想は大方、
ジェゼルと一緒じゃ。 - ジャズー
- 「ニーベルは創造主。
創造は、神に具えられしカであり、
種を繁栄させる我らは、神である。」とな。 - ジェゼル
- 霧の世界が崩壊する日も近い。
1日も早く、エグリアを
返してもらわないとね。 - ジャズー
- ならばわしらも急ぐぞ、イケメン。
わしらには、わしらしか出来ないことがある。 - トラヴィス
- なんですか?
それ? - ジャズー
- ・・・・わしが急ぐと言ったら、
黙って付いて来るのが
イケメンってもんじゃ。 - ジャズー
- ジェゼル。
おぬしとは、
また近いうちに会うことになるじゃろう。
(ジャズー、トラヴィス立ち去る) - ジェゼル
- それまでキミたちが
エグリアにいればの話だけど。
(チャボ:首をかしげる) - ジェゼル
- なんだか気勢がそがれちゃったな・・・・。
もう少し歩こうか?
チャボ。
(チャボ:頷く)
5.ジェゼルの誘い
-
- ジェゼル
- なんだか足取りが重そうだね、
チャボ。 - ジェゼル
- もしかして・・・・
さっきのジャズーの話が、
ひっかかっているのかい?
-
選択肢で「はい」を選択する
- ジェゼル
- (チャボ:頷く)
そうか。じゃあもう少し、
ボクらニーベルと、
キミたち鬼族の関係について話そうか。
選択肢で「いいえ」を選択する- ジェゼル
- (チャボ:首を横に振る)
そうかな?
さっきまでとは、あきらかに
表情が変わったと思うけど・・・・ - ジェゼル
- まぁいいや。
じゃあもう少し、
ボクら、ニーベルについての話でもしようか。
-
- ジェゼル
- ・・・・ジャズーが言ったとおり、
今、霧の世界にいるのは
選ばれた有能なニーベルたちのみだ。 - ジェゼル
- 選別に漏れたニーベルは、
死んだ影の世界「エグリア」で
ただ、死を待つしかないはずだった・・・・ - ジェゼル
- しかし、生き物には元来、
環境に適応できる能力が備わっている。 - ジェゼル
- 選別に漏れたニーベルも、また然り。
残された彼らは、エグリアでの生活に
順応できるよう進化したんだ。 - ジェゼル
- 元は理知的で論理的な生物も、
生き残る為にカと闘争心を備え、
ツメを研ぎ、牙を尖らせた。 - ジェゼル
- 死んだ環境で生きるべく、
順応したニーベルの成れの果て・・・・ - ジェゼル
- それがキミたち、鬼族だ。
- ジェゼル
- つまり・・・・
ボクたちは元々、同種族なのさ。
-
選択肢で「ウソだ!」を選択する
- ジェゼル
- (チャボ:ジェゼルに何かを訴えている仕草)
信じられないかもしれないけど、
紛れもない事実さ。
だからキミたちも、卵を解放できるんだ。
選択肢で「やっぱり・・・・」を選択する- ジェゼル
- (チャボ:首を横に振る)
何故、鬼族がニーベルエッグを
開放できるのか・・・・
不思議に思わない方がおかしい。 - ジェゼル
- 今までニーベルエッグを開放してきた
キミなら、なおさら疑問を
感じていたことだろう。
-
- ジェゼル
- キミたち、レッドキャップのツノは、
エグリアに置き去りにされた祖先たちの
深い遺恨が形を成したもの。 - ジェゼル
- 生を享けた瞬間から、ニーベルに対する
恨み、憎しみが、その2本のツノに
根深く刻み込まれているんだ。 - ジェゼル
- 怨敵・・・・
とでも言うのかな。 - ジェゼル
- これがキミたち鬼族が
見た事も話した事もない、ニーベルに対して
敵意を抱くシステムの種明かしさ。 - ジェゼル
- ボクたちは祖先たちの思想など
受け継いでいないから、
おとぎ話みたいな感覚だけどね。 - ジェゼル
- そして選ばれたニーベルは、霧の世界で、
自分達の代わりに働く
様々な労働力を作った。 - ジェゼル
- それがジャズーたちヴォークス族や
ドワーフ、ノーム・・・・様々な種族たちだ。
彼らはみな、素晴らしい労働力となったよ。 - ジェゼル
- しかし、ニーベルといえど完璧ではない。
正規品の種族ができるまでには、
山ほどの失敗作も生まれてしまった。 - ジェゼル
- その失敗作たちは、
次から次へと、キミたちの住む
影の世界へ捨てられたんだ・・・・。 - ジェゼル
- 選別に漏れたニーベルと
失敗作の種族達が住む街・・・・ - ジェゼル
- それが、キミたちのエグリアってわけさ。
- ジェゼル
- エグリアに集められた種族は、
霧の世界で働く正規品に比べて、
あらゆる能力が低下している・・・・いわば劣化品だ。 - ジェゼル
- そんな劣化品である彼らが、
死にかけたエグリアを、
復興させるなんて・・・・ - ジェゼル
- まぁ、ボクたちニーベルにとっては、
うれしい誤算だったわけだけど。
・・・・驚いたよ。 - ジェゼル
- そして、キミたちからエグリアを
返してもらうべく下界へ降りた時・・・・
ボクはキミと出会った。 - ジェゼル
- 始めて会ったキミは、
とてもレッドキャップとは思えない、
理知的で崇高が瞳をしていたよ。 - ジェゼル
- 多分その瞳の奥に、
ニーベルの血が、深く、静かに、
そして力強くたぎっていたんだろう。 - ジェゼル
- あの時・・・・ボクの言葉を聴いて
キミは躊躇することなく、
その憎悪の根源であるツノを折ったんだ。
-
選択肢で「全てが嫌になった」を選択する
- ジェゼル
- (チャボ:首を横に振る)
今まで恨み倒してきた相手が
同胞だと知った時の衝撃・・・・ - ジェゼル
- そんな愚行には、
たとえレッドキャップであっても
耐えられなかったということか。
選択肢で「思い出したくない」を選択する- ジェゼル
- (チャボ:首を横に振る)
そうか・・・・。
もしかするとキミは、
自ら記憶を封印しているのかも・・・・。 - ジェゼル
- すまなかったよ。
選択肢で「それは・・・・」を選択する- ジェゼル
- (チャボ:説明する仕草)
もしかすると、ニーベルの思考力と
レッドキャップの戦闘力、
その両方を手に入れる為に・・・・。 - ジェゼル
- キミは祖先の遺恨に引きずられて、
生きるレッドキャップの未来を
危惧していたのかな。
-
- ジェゼル
- 怒りと憎しみの感情を失ったキミは、
冷静な思考と判断力を手に入れた。 - ジェゼル
- レッドキャップの戦士としての
剛はそのままに。 - ジェゼル
- 父・・・・
クフがキミを選んだ理由は
そんなところかな・・・・。 - ジェゼル
- ・・・・さて、
ボクがこれから起こす行動を見て
キミは一体どうするだろう・・・・ - ジェゼル
- さすがのキミでも、
大勢のオーガを一度に相手をすることは
あまりに無謀だろう。 - ジェゼル
- チャボ、
ボクたちと、
新たなエグリアを創らないか?
-
選択肢で「はい」を選択する
- ジェゼル
- (チャボ:頷く)
ふふ・・・・。
キミが街のみんなを捨てるって? - ジェゼル
- 愚問なのはわかっていたよ。
選択肢で「いいえ」を選択する- ジェゼル
- (チャボ:首を横に振る)
残念ではあるけれど、
それがキミらしい。
-
- ジェゼル
- 今となってはもう、
無駄なことかもしれないけれど・・・・
もっとキミと、無駄な話をしたい。 - ジェゼル
- もう少し一緒に歩こうよ、
チャボ。
(チャボ:頷く)
6.歴代の戦士
-
- ジェゼル
- レッドキャップには代々、
後世に語り継がれる
リーダー格の戦士がいたらしいね。 - ジェゼル
- でも、そのリーダーたちの
ほとんどがココロを失い、
オーガとなって最期を迎えたと聞いた。 - ジェゼル
- そして、
そのオーガを倒した者こそが
次のリーダーとなる。 - ジェゼル
- レッドキャップは代々、
そうしたしきたりにのっとって、
リーダーを決めてきたんだってね。 - ジェゼル
- チャボ。キミは何故あのとき
いとも簡単にツノを捨てる選択が
出来たんだい?
(チャボ:首をかしげる) - ジェゼル
- ・・・・ん?
あの船は・・・・。 - ジェゼル
- やっぱりそうだ・・・・。
沈む事なく、
この地に運ばれて来ていたのか・・・・。 - ジェゼル
- チャボ、覚えているかい?
あの船の上で、
ボクとキミは出逢ったんだ。
-
選択肢で「思い出したかも!」を選択する
- ジェゼル
- (チャボ:頷く)
たとえ思い出したとしても、
この場所で捨てたレッドキャップの
誇りが蘇ることはない。 - ジェゼル
- 記憶が戻っても、
キミはもう
ずっと今のキミのままだ。
選択肢で「そうだっけ?」を選択する- ジェゼル
- (チャボ:首をかしげる)
いいんだ、
キミは何も思い出さなくても。
多少、感傷に浸れればそれで満足さ。
-
- ジェゼル
- しかし、まさか
ふたたびこの場所に
キミとふたりで来ることになるとはね。 - ジェゼル
- キミがあのあと、生きていたことが
分かっただけでも
嬉しいのにな・・・・。 - ジェゼル
- ボクはあれからずっと、
キミのことが気にかかっていたんだ。 - ジェゼル
- でも、こうしてたくさん話もできた。
もう思い残すことは
何もなくなったかな。 - ジェゼル
- ・・・・いや。
せっかくここまで来たんだ。 - ジェゼル
- あの船まで行ってみよう、チャボ。
1歩踏み出すだけで
そこはもう未来だ。
7.過去への終着点
-
- ブラウン
- おーーーいっ!
(ブラウン、セピア、ハルシロ登場) - ハルシロ
- ジェゼルー!
何かレッドキャップの戦士の証
みたいなものは見つかった? - ジェゼル
- ははは、
そんなものはここにはなかったよ。 - ハルシロ
- ちぇーっ、期待してたのになー・・・・。
- セピア
- ・・・・チャボ、どう?
ジェゼルとのこと、何か思い出した?
-
選択肢で「思い出した!」を選択する
- ブラウン
- (チャボ:頷く)
ウソつくな。
何か思い出したようなツラじゃないぜ。
選択肢で「思い出したけど思い出してないフリをする」を選択する- セピア
- (チャボ:首をかしげて横に振る)
なぁにそれ?
チャボは、そんな器用なことが
できるような人じゃないでしょ。
選択肢で「デュエルのことなら」を選択する- ハルシロ
- (チャボ:説明する仕草)
誰だそれ!?
もしかして、チャボに
剣術を教えてくれた人!?
-
- ブラウン
- そうか、何も思い出せなかったか・・・・。
ま、それもいいんじゃないか。 - ジェゼル
- ボクはかつてこの場所で
チャボに命を救ってもらったんだ。
彼が忘れても、ボクは一生忘れないよ。 - ブラウン
- へぇ〜、
えそ松が命の恩人ねぇ~。 - ブラウン
- そういう俺たちも
随分こいつには助けられて来たけど・・・・。 - セピア
- ずいぶん奥まで歩いて来ちゃったわね。
病み上がりなのに大丈夫?
ジェゼル。 - ジェゼル
- 久しぶりにこんなに歩いて疲れたけど、
気分はいいよ。 - ブラウン
- ジェゼルが疲れないうちに
街へ帰ろうぜ。 - セピア
- そうね。チャボの
記憶は戻らなかったけど、
それで良かったのかもしれない。 - ハルシロ
- 疲れたろ? ジェゼル。
帰りはおれがジェゼルの手を
引いてってやるよ! - ジェゼル
- ありがとう、ハルシロ。
- セピア
- ハルシロはジェゼルが
お気に入りみたいね。
8.トライアングル
-
- ロビン
- ジェゼル・・・・
- ロビン
- あなたがここに来た目的って・・・・
このエグリアを奪うため、
そうよね? - ジェゼル
- さすがだね、ロビン。
ニーベルがここに来るってことは
そういうことさ。 - ロビン
- ジェゼル、
たとえあなたが誰であろうと、
私は命をかけてこの世界を守るわ。 - ジェゼル
- 父、クフの理想をキチンと
受け継いでいるんだね。
それが正しいよ、ロビン。 - ジェゼル
- 創られた者にとって、
創ってくれた人の命令は絶対だ。 - ジェゼル
- おかしいのは
その絶対の法則を忘れた、
この街の住人たちなんだ。 - ジェゼル
- 創られしキミたちの代わりは
いくらでもいるし、
生や死という概念もボクらとは違う。 - ロビン
- ジェゼル、私はね。
私の意志で、
お父様の創ったこの世界を守りたいの。 - ジェゼル
- ステキだよ、ロビン。
たとえどういう結果になったとしても、
ボクはキミを姉弟として認めるよ。 - ロビン
- ・・・・。
- ブラウン
- おーい、ロビン!
ジェゼル!
(チャボたちがロビンのもとへ駆け寄る) - ブラウン
- あっ、この野郎!
ふたりっきりで、なに話してたんだよ? - ブラウン
- ロビンと話すときは誰だろうと、
俺の許可を取るのが、この街のルールだ!
わかったな!? - マリー
- あいかわらずのバカね・・・・。
- ジェゼル
- そうなのか、
それはすまなかったね、ブラウン。
これからは気をつけるよ。 - ハルシロ
- そんなことより、ジェゼル!
このケーキ食べてみてくれよ! - ジェゼル
- ケーキ?
- ハルシロ
- うん!
これ、コトミヲがジェゼルのためにって、
朝から何も食べずに作ったんだぜ! - コトミヲ
- ハルシロッ!
それは言わない約束でしょ! - ジェゼル
- ボクのために?
- コトミヲ
- う、うん。
お口に合うかわからないけど・・・・
ちょっと甘すぎちゃったかも。 - ブラウン
- おいおいおいおい、
なんだこりゃー?
セピアとコトミヲと三角関係かー? - セピア
- あ、あたしは
そんなんじゃないからねっ!
全然違うからねっ! - セピア
- ・・・・もう!
やだっ、お兄ちゃん!
(セピア立ち去る) - ブラウン
- セピアめ、照れやがって。
- ブラウン
- でも、ジェゼルももう、
立派なこの街の一員だな。
明日から一緒に街作りを手伝えよ! - ブラウン
- なっ、ロビン!
- ロビン
- えっ・・・・ええ。
- ブラウン
- まずは、ジェゼルの家を
建ててやらねーとな! - ジェゼル
- ボクの・・・・家?
- ハルシロ
- ジェゼルも家建てちゃうのかぁ・・・・。
なぁ、ジェゼル~? - ジェゼル
- ん、なんだい? ハルシロ。
- ハルシロ
- もうしばらく、うちにいなよー・・・・。
コトミヲとふたりだと、
おれ怒られてばっかだからさー。 - コトミヲ
- それはハルシロが
悪さするからでしょ。 - ハルシロ
- ジェゼルが来てからコトミヲ、
あんまり怒らなくなったしさー。 - ジェゼル
- う~ん・・・・そうだね。
コトミヲが良いと言うから・・・・。 - ハルシロ
- コトミヲは、いいに決まってるじゃん!
なぁ、コトミヲ? - コトミヲ
- えっ!? ええ・・・・。
でも・・・・。 - ハルシロ
- よお〜し、
決まったぜっ! - ジェゼル
- じゃあ、もうしばらく
御世話になるよ。
よろしく、コトミヲ。 - ブラウン
- おっ?
今度はコトミヲが
どんどん赤くなっていくぞっ!? - コトミヲ
- いやだ。
変なこと言わないで、ブラウン!
(コトミヲ立ち去る) - ブラウン
- ・・・・いろんな意味で、
また街がにぎやかになりそうだな。
(チャボ:頷く)