メインクエスト会話集(第1章)<父の祈り、私の願い>
          
          
          
            1.アイツはきっと現れる
            
              
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                    - ロビン
- あ、チャボ、アロエちゃんが
 新しい卵を見つけてきてくれたの。
- ロビン
- アロエちゃん、
 よっぽどシャモーが怖かったのね。
 お城で拾ったの、忘れてたんですって。
- ロビン
- でも、セピアもアロエちゃんも
 元気が戻ってきたみたいで、良かった。
 (チャボ:頷く)
- ロビン
- そういえば、ジャズーもいたんでしょう?
 この街に住んでくれればいいのにね。
- ロビン
- 新しい卵を割れば
 また出て来てくれるかしら?
 
- 
                  
                    - ヨルダ
- (チャボ、ロビンが出発すると、
 チャボの家の裏側からヒルダ、ヨルダが現われる)
 聞いてた? ビルダ。
- ヒルダ
- 聞いたわ、ヨルダ。
 新しい卵ですってね。
- ヨルダ
- きっとまたジャズーは現れるわ。
- ヒルダ
- そうね、きっとジャズーは現れるわね。
- ヨルダ
- そろそろ指輪、取り返すわよ。
- ヒルダ
- そうね、お父さまの形見を
 取り戻しましょう。
 
 
          
          
            2.奇妙な森
            
              
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                    - ロビン
- ここは・・・・。
- ブラウン
- (ブラウン登場)
 オー・マイ・ハニー!
 俺を置いて行くなんてひどいじゃないか。
- ブラウン
- 妙なところだなあ。
 見たことないぜ、こんな森。
- ロビン
- 私、知ってる・・・・。
 (ロビンが先に行ってしまう)
- ブラウン
- おーい、だから俺を置いていくなって!
 マイ・スイート・ハート!
 (ブラウンがロビンの後を追う)
 (チャボは首をかしげてブラウンの後を追う)
- ヨルダ
- (岩陰にヒルダ、ヨルダが隠れている)
 ジャズーを探すわよ、ヒルダ。
- ヒルダ
- ええ、とっ捕まえてやるわ、ヨルダ。
 
 
          
          
            3.元カレ疑惑
            
              
                - 
                  
                    - ジャズー
- 来たか、ロビン。
 懐かしいな、この森は。
- ロビン
- ジャズー・・・・。
- ジャズー
- そんな顔をするか、ロビン。
- ブラウン
- おっさん、なんかロビンになれなれしいな。
- ジャズー
- 昔、いろいろとあってな。
- ブラウン
- 昔!? いろいろ!?
 聞き捨てならないな・・・・。
 まさか・・・・ロビンの元カレ・・・・?
- トラヴィス
- (トラヴィス登場)
 ハハハ、
 さすがにそれはないでしょう。
- ブラウン
- お前はっ・・・・・・・・誰だっけ?
- トラヴィス
- 空中庭園では、ありがとう。
 旅人のトラヴィスさ。
- ブラウン
- まさか・・・・お前が元カレなのか!?
 (トラヴィス:首を横に振る)
- ロビン
- ジャズー、この人は・・・・?
- ジャズー
- あんまりしつこいんで
 弟子にしてやったんじゃ。
- ジャズー
- この手のイケメンは
 手元に置いておかんと
 なにをしでかすかわからんからな。
- トラヴィス
- ひどいな、マスター。
 僕はこの世界について知りたいだけですよ。
- ロビン
- そう・・・・。
 ジャズー、もう森の奥まで行ったの?
- ジャズー
- いいや、おぬしより先に
 確かめるのも気が引けてな。
 行くのか?
- ロビン
- ええ。
 確かめないと。
 
 
          
          
            4.双子の逆襲
            
              
                - 
                  
                    - ブラウン
- この先に、なにがあるんだ?
- ロビン
- 恐ろしいものが待っているって言ったら
 ここで引き返す?
- ブラウン
- ロビンは行くんだろう?
- ロビン
- ええ。
- ブラウン
- じゃあ、俺はどこまでも付いていくぜ!
 (チャボたちが先に進む)
- トラヴィス
- おや?
 マスターは行かれないのですか?
- ジャズー
- ああ、気が向いたらな。
- トラヴィス
- そうですか・・・・。
 この先、なにがあるんです?
- ジャズー
- さてな。
 すべてがあるか、はたまた、なにもないか。
- トラヴィス
- 気になりますね。
 僕は行きますよ?
- ジャズー
- 好きにせい。
 (トラヴィスが先に進む)
- ジャズー
- ・・・・・・・・。
- ヨルダ
- (ヒルダ、ヨルダ登場)
 見つけたわよ、ペテン師ワンコ。
 おとなしく指輪を返しなさい。
- ヒルダ
- そうね、おとなしく返せば
 事は荒立てないであげるわ。
- ジャズー
- 誰かと思えばグレムリンか。
 すまんが、ぬしらに構うような
 心持ちじゃなくての。
- ヨルダ
- 指輪を返さないと容赦しないわよ。
- ヒルダ
- そうね、オーガのエサにしてやるわ。
- ジャズー
- なんじゃ、指輪か。
 わかったわかった、返す!
- ヒルダ
- あら、意外と往生際がいいわね。
- ジャズー
- ただ、今は持ってないんじゃ。
 すぐに取って来るから、街で待っとれ。
- ヨルダ
- 逃げるつもりね?
- ヒルダ
- ええ、逃げるつもりだわ。
- ジャズー
- 逃げやせん。
 そんなに心配なら、
 おぬしの大事に抱えてる本を預からせてくれ。
- ヨルダ
- なんで商売大全まで
 預けなきゃいけないのよ。
- ジャズー
- わしが指輪を取りに行っている間に
 逃げられたら困るじゃろ?
 いうなれば人質みたいなものじゃ。
- ヒルダ
- ・・・・たしかに、人質は必要ね。
- ヒルダ
- なら、商売大全を返したければ
 ちゃんと指輪を取って来るのよ!
 いいわね!
- ジャズー
- もちろんじゃ!
 指輪も返してないのに、
 本まで返さないわけにはいかん!
- ヨルダ
- (ヨルダが商売大全を取り出す)
 はいこれ・・・・。
- ヨルダ
- ・・・・って渡さないわよ。
 そんなペテンに乗るわけないでしょ。
- ヒルダ
- ペテンだったのね。
 薄々そうだとは思ってたわ。
- ジャズー
- ・・・・チッ!
 (ジャズーが走って立ち去る)
 
 
          
          
            5.イケメンには簡単なお仕事
            
              
                - 
                  
                    - ブラウン
- そろそろ目的地かい?
- ロビン
- ええ、もう少し。
- ブラウン
- よーし、行こう!
 (チャボたちが先に進む)
- ジャズー
- (ジャズー登場)
 まあ、進まぬわけにはいかぬよな。
- トラヴィス
- おや・・・・マスター。
 結局、いらっしゃったんですか?
- ジャズー
- ・・・・ちょいと面倒に巻き込まれてな。
 グレムリンの姉妹に
 因縁を付けられて困っとる。
- トラヴィス
- どうせご自分で蒔いた種でしょう?
 追い返したんですか?
- ジャズー
- あやつらはわしの言うことなど聞かぬ!
 街へ戻るよう、おぬしが説き伏せてくれ!
- トラヴィス
- 面倒な仕事ですね・・・・。
 なんで僕が?
- ジャズー
- 相手は、年頃の娘じゃ。
 イケメンの言うことなら必ず聞く!
- トラヴィス
- そういうものでしょうか。
- ジャズー
- イケメンなら簡単な仕事じゃ。
 行って来い、イケメン。
- トラヴィス
- しかたないですね・・・・。
- ヨルダ
- (別の場所ではヒルダ、ヨルダが話し合っている)
 ジャズーを追う前に・・・・ヒルダ、
 あんたさっきほんとに
 商売大全渡そうと思ったでしょ。
- ヒルダ
- ・・・・バレていたのね、ヨルダ。
- ヨルダ
- まだまだね、ヒルダ。
 あんた、いつか男にもダマされて捨てられるわ。
- ヒルダ
- やめてちょうだい、
 わたしにはヨルダがいるわ。
- ヨルダ
- 世界征服の前に
 男なんかにうつつを抜かしたら
 すぐにオーガのエサよ、ヒルダ。
- ヒルダ
- もちろんよ、ヨルダ。
 男にうつつをぬかしたらオーガのエサよ。
 
 
          
          
            6.幸せにおなり
            
              
                - 
                  
                    - ブラウン
- この先だな?
 行こうぜ。
- ロビン
- ええ。
- ブラウン
- お前も付いてくるのか? ジャズー。
- ジャズー
- やっぱり、わしも見届けんとな。
- ブラウン
- 好きにしな。
- ヨルダ
- (別の場所ではヒルダ、ヨルダが森の中を歩いている)
 ずいぶんと長い森ね。
- ヒルダ
- 本当に長い森ね。
- ヨルダ
- (トラヴィス登場)
 あら・・・・詐欺ワンコを探していたら
 誰か飛び出して来たわ。
- ヒルダ
- イケメンね。
- トラヴィス
- キミたちがグレムリンの姉妹だね?
 この先は立てこんでるから
 街へ戻った方がいいよ。
- ヨルダ
- イケメンが何か言っているわね、ヒルダ。
- ヒルダ
- ええ、いい声だわ、ヨルダ。
- ヨルダ
- イケメン、わたしたちはこの森で
 詐欺師のワンコを探さないといけないのよ。
- ヒルダ
- あなたの優しさは嬉しいけれども・・・・。
- ヨルダ
- ヒルダ・・・・あなた今、
 一瞬このイケメンにココロを開いたわね?
- ヒルダ
- そう? 開いてたかしら?
- ヨルダ
- おとき、イケメン。
 わたしたちの行く手を遮るんじゃないわ。
- ヒルダ
- ごめんなさいね、イケメン。
 わたしたちは行かないといけないの。
- ヨルダ
- ヒルダ!!!
 またココロが大解放よ。
- ヒルダ
- あら・・・・迂闊だったわヨルダ。
- トラヴィス
- んー、どうしたら引き返してくれるかな・・・・。
- ヨルダ
- あんた一人でとっとと帰りなさい、イケメン。
- ヒルダ
- あ・・・・あなたが帰るならわたしも・・・・。
- ヨルダ
- ヒルダ・・・・ココロの声がダダ漏れよ。
- ヒルダ
- ああ、ダメだわ、ヨルダ。
 わたし、もう、ふさげない・・・・。
- ヒルダ
- 許して、ヨルダ!
 わたし、この人と一緒に行く!
- ヨルダ
- ・・・・・・・・。
- ヨルダ
- ・・・・いいわ、イケメンと行きなさい。
 世界征服はわたし一人で成し遂げる。
- ヨルダ
- そのかわり・・・・
 必ず、幸せになるのよ。
- ヒルダ
- ありがとう、ヨルダ。
 わたし、イケメンと幸せになるね。
- ヨルダ
- イケメンを泣かしたりしちゃダメよ。
- ヒルダ
- 絶対、イケメンを泣かしたりしないわ。
- ヨルダ
- じゃあそういうことで頼んだわよ、イケメン。
- ヒルダ
- 頼まれたわね、イケメン。
- トラヴィス
- さて・・・・どうしたものかなあ・・・・。
 
 
          
          
            7.何もない誰もいない
            
              
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                    - ロビン
- ここがこの森の中心。
- ブラウン
- なんにもないぞ・・・・?
- ロビン
- そうみたいね。
 何もない・・・・誰もいない・・・・か。
- ジャズー
- (トラヴィス登場)
 とうじゃった、イケメン。
- トラヴィス
- 危うく結婚まで行くところでしたよ。
- ジャズー
- おお、種族を越えた愛!
 エグリアの理想を体現する
 素晴らしい決着じゃな。
- トラヴィス
- 冗談やめてくださいよ。
- ロビン
- 私ね、この森で育ったの。
- ブラウン
- ロビンの故郷だったのか。
- ロビン
- 最後に父と話したのも、ここ。
 だから、もしかしたら
 会えるんじゃないかなって。
- ブラウン
- そうか・・・・残念だったな。
- ロビン
- うん・・・・でも、ちょっとホッとしてる。
- ロビン
- 会えないままのほうが、
 いつかまた会えるって思えるから。
- ジャズー
- 気を落とすことはない。
 クフ様はどこかで生きておられるじゃろう。
- ロビン
- ありがとう、ジャズー。
 でも、あんまり期待しないようにしておく。
 お父さま、ずいぶん無理してたから。
- ブラウン
- クフ様って、ロビンの親父さんのことか?
- ジャズー
- ああ、わしの魔法の師匠でもある。
- ブラウン
- インチキ魔法の?
- ジャズー
- 阿呆!
 ちゃんとしとるわい。
- ブラウン
- そんな関係だったなら、おっさんも
 街づくり手伝ってくれりゃいいのに。
- ジャズー
- わしにはその資格はない。
 ぬしらが支えてやんなさい。
- ロビン
- ジャズー・・・・。
- ジャズー
- ロビン、またな。
 (ジャズー立ち去る。
 トラヴィスも慌ててジャズーの後を追う)
 
 
          
          
            8.日々の暮らし
            
              
                - 
                  
                    - ブラウン
- ロビン・・・・
 えっと・・・・なんて声をかけたらいいか・・・・。
- ロビン
- いつも通りでいいわ。
 私、別に落ち込んでるわけじゃないし。
- ブラウン
- そっか・・・・。
 なんか俺にできることはないかな?
- ロビン
- 今までどおり、
 楽しく暮らすこと。
- ブラウン
- そんなこと?
- ロビン
- 大きな戦争で、これ以上、
 エグリアが破壊されないように
 お父さまは大地を卵に封じたの。だから・・・・
- ブラウン
- 卵を封じた魔法使いって
 ロビンの親父さんだったのか!?
- ロビン
- うん・・・・だからこの世界が
 楽しくて、美しくて、幸せであることが
 父の祈り。私の願い。
- ブラウン
- 立派な人なんだな。
 ロビンの親父さんは。
- ロビン
- 私の使命はエグリアを元通りに・・・・
 ううん、前以上に
 美しいエグリアを作ること。
- ロビン
- それには、土地だけ広がっても意味がないの。
 そこに、いろんな人の生活があって
 たくさんの幸せがないと。
- ロビン
- だから、ブラウンはそのままでいいの。
 あなたは今のままが一番だから。
- ブラウン
- ロビン、それはもしかして
 プ、プ、プロポ・・・・
- ロビン
- こら、調子に乗らないの。