サブクエスト会話集(第1章)<釣れない時間>
1.人生とはなんぞや
-
- カネロニ
- ・・・・ああ、チャボっぷか。
わち、考え事してたっぷ。 - カネロニ
- 『もしかちて、
考え事をしてる時間って、
無駄じゃないっぷか?』 - カネロニ
- もし無駄なら、
考えないほうが、まだいいっぷ。
あんたは、どう思うっぷ?
-
選択肢で「考え事をしている時間は無駄」を選択する
- カネロニ
- (チャボ:頷く)
そう、そうなのっぷ。
無駄なのっぷ。 - カネロニ
- でも、よーく考えると、
人生も無駄っぷ。 - カネロニ
- 笑って、苦しんで、
食って、出して、寝るだけっぷ。 - カネロニ
- その無駄な人生の中で、
無駄じゃない時間を過ごすには、
いったいどうしたらいいっぷ?
選択肢で「なんも考えてない時間のほうが無駄」を選択する- カネロニ
- (チャボ:首を横に振る)
そうかも知れないっぷ。
だけど、何も考えてすらいない時間、
誰が何を無駄にしてるっぷか? - カネロニ
- 無駄だと感じてるはずのわちは、
なーんも考えてない。
じゃあ何が無駄になってるっぷ? - カネロニ
- いっそ考えないほうが、
時間は無駄にならないのでは
ないっぷか?
選択肢で「何かしら意味がある」を選択する- カネロニ
- (チャボ:説明する仕草)
そう、『何かしら』、
ある気はするっぷ。 - カネロニ
- だけどその『何かしら』が
ある気がするから、
無駄に考えてしまうっぷ。 - カネロニ
- いっそ、意味が無いとわかれば、
考える必要もなくなるっぷ。
-
- カネロニ
- なんてことを考えて、ふと傍らを見ると、
そこには卵があったっぷ。
(カネロニが卵を取り出す) - カネロニ
- あんたなら、
これ、割れるっぷ? - カネロニ
- 割れたら、もしかしたら、
そこに人生があるかも
しれないっぷね。
(被笠の卵を入手した!)
2.父が追った孤独
-
- カネロニ
- チャボっぷか。
見たっぷか?
巨大な沼ができたっぷ。 - カネロニ
- わち、親父のこと、
思い出してたっぷ。
親父は、偉大な釣り師だったっぷ。 - マリー
- お父さんがいたの?
・・・・っていうか、いるか。
-
選択肢で「どんな釣り師だったの?」を選択する
- カネロニ
- (チャボ:説明する仕草)
みんなが釣れないと諦めた場所に、
釣り糸を垂らして、
辛抱に辛抱を重ねて釣ってたっぷ。 - カネロニ
- それを見て、
ほかの釣り師は悔しがったっぷ。 - カネロニ
- だけど親父はただ、
『どんな魚が棲んでいるのか、
知りたかった』って言ってたっぷ。
選択肢で「どんなお父さんだったの?」を選択する- カネロニ
- (チャボ:説明する仕草)
わちとちがって、
寡黙な男だったっぷ。 - カネロニ
- 今思うと、親父は、
一人になるために、
釣りに行ってたのかも知れないっぷ。
-
- カネロニ
- 親父とは、こんな水辺を、
よくいっしょに歩いたっぷ。 - カネロニ
- そして、決まって
わちに釣りを勧めてきたっぷ。 - マリー
- お話を聞いてると、
なんだかステキなお父さんね。 - カネロニ
- わち・・・・、
もう街に帰りたくないっぷ。 - マリー
- えっ?
(カネロニが先に行ってしまう)
3.その子が負った孤独
-
- マリー
- いたいた! カネロニだ!
何やってるのーっ!? - カネロニ
- ああ、ふたりとも来たっぷね?
- マリー
- うん、なんか水辺って、
すがすがしいというか、
ココロが洗われるよね。 - カネロニ
- わちもそう思うっぷ。
- マリー
- わたしも、ここにいると、
街になんか帰りたくなくなる。
カネロニの気持ち、よくわかるよ。 - カネロニ
- うんっぷ。
・・・・でもそうじゃないっぷ。 - マリー
- そうじゃない?
- カネロニ
- じつはアセナと・・・・、
喧嘩したっぷ・・・・。 - マリー
- またなの!?
- カネロニ
- わち、悪くないっぷ!!
- カネロニ
- アセナが、
魚を獲ってきてくれって言うから、
衣装箱いっぱい獲ってきたっぷ。 - マリー
- で?
- カネロニ
- そしたら、
アセナが怒りだして・・・・ - マリー
- あ、いや、ちょっと待って。
衣装箱いっぱい? - カネロニ
- ああ、アセナの部屋にあったっぷ。
- マリー
- ああ・・・・、つまり、
その箱から、勝手に中身を出して、
魚を入れちゃったってことね・・・・。 - カネロニ
- 中身を出して?
- マリー
- 出してないの?
- カネロニ
- 布っキレがいっぱい
入ってたっぷ。 - マリー
- ああ・・・・、
それは、布っキレじゃなくて、
アセナの服だわ・・・・。 - マリー
- で、その衣装箱の、中身はそのままで、
捕った魚でいっぱいにしちゃったのね? - カネロニ
- そうっぷ。
- マリー
- それは怒るわ。
- カネロニ
- わち、悪くないっぷ。
- マリー
- いや、悪いでしょう。
- カネロニ
- 悪くないっぷ!!
(カネロニが先に行ってしまう) - マリー
- ひどい話だわ。
カネロニ、街へ帰らないことは
ないと思うけど・・・・ - マリー
- アセナと顔を合わせるの
辛いんじゃないかな。
4.話せばわかる
-
- マリー
- あっ!
カネロニ!
(カネロニが先に行ってしまう) - アセナ
- おい、お前たち。
(アセナ登場) - マリー
- あっ、アセナ!
- アセナ
- このへんで、
カネロニを見なかったかナ? - マリー
- あの、ええっと、
答える前に、
聞いてもいいかしら? - アセナ
- ん?
何を聞くナ? - マリー
- カネロニを探しだして、
どうするつもり? - マリー
- もし、カネロニを捕まえて、
こてんぱんにするつもりなら・・・・ - アセナ
- 誰がそんなことをするナ。
- マリー
- でも・・・・、衣装箱のこと、
カネロニから聞いたんだけど、
怒ってるんでしょう? - アセナ
- どう思うナ?
- マリー
- 魚くさーっ!!
これ、衣装箱に入ってたヤツ!? - アセナ
- その通りナ。
洗っても洗っても、この臭いナ。 - アセナ
- だが、怒ってるのは、
この仕打ちに対してじゃないナ。 - マリー
- あら、ほかにも何か?
- アセナ
- あいつは、このことを、
謝りもしない、反省もしてない、
それどころか・・・・ - マリー
- それどころか?
- アセナ
- 『衣装箱に服なんか入れておく
あんたが悪いっぷ!』
と言い放ちおった。
-
選択肢で「それはひどい!」を選択する
- アセナ
- (チャボ:頷く)
ナ? - マリー
- ナ?
- アセナ
- 『そうだよナ?』
の、意味ナ。 - マリー
- わかりにくいナ・・・・。
選択肢で「落ち着いて!」を選択する- アセナ
- (チャボ:説明する仕草)
わしは、落ち着いているナ。 - マリー
- ホッ・・・・。
わたしはてっきり、
怒り狂ってるかと・・・・。 - アセナ
- わしはこう見えても、冷静ナ。
1週間寝ないで説教してやるナ。 - マリー
- きゃー!
それも怖い! - アセナ
- コトコトと鍋で煮こむように、
じっくりと説教するナ! - マリー
- きゃー!
ブイヤベースになりそう!
選択肢で「アセナが悪い」を選択する- アセナ
- (チャボ:首を横に振る)
・・・・。
コイツ、殴ってもいいナ? - マリー
- 待って、目ぇつむってる。
5.考えてもわからない
-
- マリー
- カネロニ!
街へ戻って、アセナに謝りなさい! - カネロニ
- な、なんで急に
アセナの味方になってるっぷ!? - マリー
- どう考えても
あんたのほうが悪いでしょう!? - カネロニ
- どう考えてもっぷ!?
- マリー
- そうよ、どう考えても、よ!
- カネロニ
- わちだって、
あれからずっと考えてるっぷ!!
あんたの1000倍考えてるっぷ!! - マリー
- そんなに考えてもわからないなんて、
あんた、バカなの!? - カネロニ
- チャボもっぷ?
チャボも、
わちが悪いと思うっぷ!?
-
選択肢で「カネロニが悪い」を選択する
- カネロニ
- (チャボ:頷く)
信じられないっぷ!! - カネロニ
- わち、魚獲ってきた。
必要な道具は、アセナが用意するのは
当然のことっぷ! - カネロニ
- 箱に衣装いれてたのは、
アセナのほうであって、
わちじゃないっぷ!! - マリー
- じゃああなた、
『その箱使います』って、
断り入れたの!? - カネロニ
- その箱を使うなとも
言われてないっぷ!!
選択肢で「アセナが悪い」を選択する- マリー
- (チャボ:頷く)
なんでそうなるの!?
バカなの!? - カネロニ
- チャボさんは、
よくわかってるっぷ。 - マリー
- 違う、今のは聞き間違い。
- カネロニ
- 聞き間違いっぷ!?
- マリー
- 『カネロニ』が悪いって言ったの、
聞き間違っただけ。 - カネロニ
- 勝手なこと言うなっぷーっ!!
選択肢で「マリーが悪い」を選択する- マリー
- (チャボ:頷く)
なんでそうなるの!?
バカなの!? - カネロニ
- さすがにこれは、
わちにも想定外。 - マリー
- 違う、今のは聞き間違い。
『カネロニ』が悪いって言ったの、
聞き間違っただけ。 - カネロニ
- まあ、納得出来ないけど、
しっくりくるっぷ。
-
- マリー
- あんた、
街に帰りたくないって言ったけど、
帰ってこなくていいから。 - マリー
- ちゃんとアセナに謝るまで、
帰ってこなくていいから!! - カネロニ
- ・・・・・・・・。
- マリー
- 黙ってないで、
なんとか言いなさいよ。 - カネロニ
- 親父に会いたいっぷ・・・・。
- マリー
- はあ?
6.水面を見つめて
-
- カネロニ
- おまえは、誰っぷ?
もしかして、わちと同じ・・・・ - カネロニ
- (カタタッピが立ち去ろうとする)
待つっぷ!! - カタタッピ
- ここは、つまらないっぴ。
- カネロニ
- つまらないっぷ?
- カタタッピ
- もう、釣れるだけ釣ったっぴ。
どんな魚がかかるか、
全部わかったっぴ。 - カネロニ
- 全部わかったっぷ?
- カタタッピ
- この先に、
まだ1匹も釣ったことがない
釣り場があるっぴ。 - カネロニ
- 1匹も釣ったことがない・・・・。
親父が言ってた釣り場と
同じっぷ・・・・。 - カタタッピ
- 釣れるとこで釣るのは素人っぴ。
釣れないとこで釣るのが、
本当の釣り人っぴ。 - カネロニ
- だけどそれじゃ、
釣れないかもしれないっぷ。 - カネロニ
- わちが欲しいのは、
箱いっぱいの魚っぷ。 - カタタッピ
- わちが欲しいのは・・・・、
昨日と違う魚かな?
・・・・っぴ。 - カネロニ
- 昨日と違う魚・・・・。
- カタタッピ
- 釣り糸を垂らしてる時間、
アタマの中をいろんな思いが
駆け巡っているっぴ。 - カタタッピ
- だけどそこで釣れた魚が、
昨日とは違う魚、
見たこともない魚だったら・・・・ - カタタッピ
- 思いはすべて吹き飛んで、
新しいわちに変わるっぴ。 - カネロニ
- 新しい・・・・?
(カタタッピ立ち去る) - カネロニ
- 待つっぷ!!
(カネロニがカタタッピの後を追う) - マリー
- 今のは・・・・?
-
選択肢で「カネロニとそのお父さん」を選択する
- マリー
- (チャボ:説明する仕草)
お父さん!?
話し方からすると、
そうじゃなかったような・・・・。
選択肢で「カネロニとそのお友だち」を選択する- マリー
- (チャボ:説明する仕草)
お友だち・・・・?
いるのかな、お友だち。
選択肢で「カネロニが2匹になった」を選択する- マリー
- (チャボ:説明する仕草)
あんたの発想って、
たまにどうかしてるよね。
7.耳を澄ませて
-
- カネロニ
- ここだっぷか?
- カタタッピ
- ここだっび。
- カネロニ
- まだ1匹も釣れたことないっぷ?
- カタタッピ
- 釣れたことないっぴ。
- カネロニ
- もし、ここに糸を垂らして、
一生なにも釣れなかったら
どうするっぷ? - カタタッピ
- 考えただけで
ワクワクするっぴ。 - マリー
- (チャボ、マリーが遅れて登場)
みつけたわよ!
とっ捕まえて、
無理矢理にでも謝らせてやる! - アセナ
- (アセナ登場)
まあ、待つナ。 - マリー
- アセナ!
- アセナ
- しーっ、
大声を出すと、魚が逃げるナ。 - マリー
- ん?
でも、あそこって、
魚釣れてない場所でしょ? - マリー
- てことは魚もいないし、
逃げられる心配もないんじゃない? - アセナ
- そうかも知れんナ。
だが、そうは言っても
釣り人の邪魔はしなくないナ。 - マリー
- それでいいんですか!?
カネロニはひどいヤツなんですよ!?
説教してやらなくて、いいんですか? - アセナ
- 沼で説教など、沼に失礼じゃ。
うちに帰ってから、こってりとやってやるナ。 - アセナ
- お前たちもナ。
釣り人の邪魔をするナよナ。
(アセナ立ち去る) - -
- カネロニとカタタッピがお喋りをしている
8.昨日と違う魚
-
- マリー
- カネロニ!
街へはちゃんと帰ってきてるのね。 - カネロニ
- うん。
結局、わちの帰る場所はここしかないっぷ。 - マリー
- アセナには
ちゃんと謝ったの!? - カネロニ
- ああ、
さっき謝ってきたっぷ。 - マリー
- こういうのはさっさと謝らないと、
どんどん辛く・・・・って - マリー
- 『謝った』って言った!?
(カネロニ:頷く) - マリー
- いったい、どういう風の吹き回し!?
なんかヘンなもの釣って、食べちゃった!? - カネロニ
- まだ何も釣れてないっぷ。
- マリー
- あら、そうなの?
- カネロニ
- だから、カタタッピとまた
釣りに行くっぷ。 - マリー
- カタタッピ?
ああ、沼にいた・・・・。 - カネロニ
- そうっぶ。
あ、カタタッピも、
この街に住むって言ってたっぷ。 - マリー
- いいじゃない。
住人が増えるとロビンも喜ぶわ。 - カネロニ
- わちも、毎日同じ魚ばかりじゃなく、
たまには昨日と違う魚、
見たことない魚を狙うっぷ。 - マリー
- へえー、
それって、カタタッピの影響? - カネロニ
- きっと親父も、だれも釣ったことがない場所で、
だれも釣ったことがない魚を
釣りたいって、思ってたっぷ。 - カネロニ
- わちも、ようやくわかったっぷ。
- カネロニ
- 昨日と同じ魚ばかりが、
アタマの中をぐるぐる泳いでいると、
新しい魚は釣れないっぷ。 - マリー
- うん、わかる気がする。
- マリー
- あ、ちょっと待って、
話を戻すけど・・・・、 - カネロニ
- きゅるきゅるきゅるきゅる・・・・
- マリー
- 音いらない。
- カネロニ
- ぷしゅー。
- マリー
- ぷしゅーって何?
って言うか、気が散るからやめて。 - マリー
- 本題に戻るけど、
本当に、本当にちゃんと
アセナに謝ったの!? - カネロニ
- うん。
今度、アセナの部屋で
説教してもらうっぷ。 - マリー
- ほ、本当なんだ・・・・!
- カネロニ
- 1週間、コトコトと、
煮こむように・・・・。 - マリー
- ブイヤベースになっちゃう!